第166回三方よし研究会を開催しましたので、ご報告いたします。
◇日時;令和3年10月21日(木) 18:30~20:30
◇会場:zoomによるwebで開催(NPOまちづくりネット東近江)
(当番:東近江市、東近江市社会福祉協議会、まちづくりネット東近江 )
ゴール
○東近江市には 40 か国の方々がお住まい。困りごとなどを共有する。
○社協、まちづくりネット東近江の外国人の方々への支援等を知る。
○多文化共生社会の実現を目指して、各専門職・多職種で取り組めることを検討する。
全体司会:小串輝男先生
【情報提供】
定住外国人を対象とした、介護職員初任者研修の開催について(楠神渉)
・今年で7年目となる、定住外国人を対象とした介護職員の養成研修を4か国20名の受講生で11月に開講します。研修修了後は各地で介護の仕事を開始して頂き、人材確保のみならず、多文化共生に繋がればと思います。
【30分学習会】
進行:山川美代子
『定住外国人に対する支援について
~World Tour2021~ひがしおうみインターナショナルフェスティバル~』
NPOまちづくりネット東近江 森下留美様
・東近江市には40か国の方々、4023人がお住まい。
・外国人の方の暮らしいついて見えていないことがある。
・言葉の課題、文化の課題、仕事の課題、制度の課題などあり
→東近江国際交流協会に相談が支援を行っている。具体的には、
・日本語教室の充実
・やさしい日本語の習得(高台に避難してください)
・Googleアプリで翻訳
・ポケトークでリアルタイムに変換できる。(今年に9月にZOOMと連動しで、翻訳機能が使用できる。)
・みえる通訳(タブレットやスマートフォンを使い、いつでもどこでもワンタッチで通訳オペレーターにながり、お客様との接客をサポートする。)
・日常的に外国籍の方と知り合いになる機会を作る。
を行っている。
・今後、いろんな国の人があつまるサロンをテーマ別に開催するので、是非ご参加して頂きたい。
・又、World Tour2021をwebで12/24~開催します。ここが変だよ日本人第2弾や、飲食店のスタンプラリーなどを企画しています。
・多文化共生の地域づくりのための視点が持てるように取り組んでいます。外国籍では94歳の方が東近江にお住まいです。多種多様な文化がありますので、多文化共生社会の実現を目指して取り組んでいきたいと思います。
【事例報告・情報報告】
『定住外国人の困りごとについて』
東近江市社会福祉協議会 相談支援課 光井哲也様
・特例貸付状況 R2年度は4,075件中、2,141件、3年度は1403件中400件が外国籍の方の利用となっている。
・月別申請受理件数では、半数が外国籍となっている。昨年度は、ポルトガル、スペイン語の方の申請が多かった。スマホを使用した独自のネットワークがある様子。又少し遅れて9月にはベトナムの方が多数来られた。→理由を確認すると、借入ではなく、貰えると思われている方が多数おられた。(車を購入しようとされていた方もおられた。制度の意味が上手く伝わっていなかった。)
・総合支援資金借入者は1823件中、888件が外国籍となっている。外国籍の方は派遣など不安定な雇用条件で働いている方が多い。
・外国籍の方から様々な相談を受ける中で、言葉の壁を感じています。私たちは優しい日本語を使うように心がけています。これは外国人に対してだけでなく、日本人にも効果があると思います。地域で外国人を受ける体制を整えて行きたいと思います。
・社協として、今までは外国人への支援が薄かったので、今後は支援を充実していきますので、よろしくお願いいたします。
東近江市 長寿福祉課 河島克彦様
・外国人の方からは多数の相談を受けています。
・事例を紹介したいと思います。事例の概要を説明すると、退院時の支援です。
・病院側からは外国籍の患者さん、家族に説明したと思っていても実は理解されていないことがあった。→今回、オンラインでの通訳を利用した。→ケアマネがずっと関わっていたが、途中までケアマネの役割、介護保険制度など理解させておらず、多文化の方に制度等をお伝えするのが難しいと感じています。
通訳上の課題は、今回はタブレットで、言葉を選べば、通訳をしてくれる機能を使用して対等しました。
医療、介護の専門用語を訳すのは難しい。たとえ、通訳者がついても、言語には訛りもあり、通じないこともありました。
・サポートの体制として、様々な窓口の説明が必要となっているが、なんらかの体制を整えていかないといけない。
・サービスを受ける当事者には、言葉が通じない不安、生活習慣、文化の違いなどがあり、しっかりと困りごとを聞き取れるようにしたい。
・今後は高齢化してくるので、外国人に対する支援が益々必要となってくる。
・皆さんが外国にお住まいになって、医療、介護を受けることをイメージされても良いのではと思います。
テーマ『定住外国人に対して、各専門職・多職種で取り組めること』
視点
〇地域、職場での個人又は各専門職としての関わりなどを、グループで共有する。
〇多職種で、どのような連携ができるのか?
・それぞれの価値を聞き出すことが難しいと感じる。
・グループワークでは、個人的には医療通訳のお話をさせて頂きました。
・通訳の中には胡散臭い人もいるので、注意が必要だと思います。
・外国人の方には3つの質問が有効で、病気は? 何をしないといけないかのか? なぜ、しなければならないのか? など質問形式で確認するようにしたい。
2G:
・私たちのグループでは外国人の方が増えている中で、どのようなサポートができるのか話あった。
・今は、インターネットなどでパッケージになった通訳もあるので、活用していきたい。スウェーデンでは、短期でも長期でも、言語を学ぶ機会を保障されている。
・コミュニティで馴染んで仕事をするのは壁がある。移民として見るのではなく、日本国民として受け入れて、同じ土俵で関わることが大切だと思う。
・大学病院、薬剤の方がおられた。東近江では通訳の仕組みが整っていない現状もあるので、優しい日本語も活用していきたい。・・・・、・人権問題としても取り組んでいきたい。(ネット環境の不具合で記録取れず。)
・4Gは技能実習生と関わった方、本日ご報告して頂い方々のグループでした。
・コミュニティを作る難しさを感じた。ジェスチャーも大切。ツールもあるが、伝えようとする人との信頼関係を作ることが大切。そうすれば、伝わると思う。
・小串先生が、アメリカに行かれた時の話もあり
デイサービスセンターてんまや 児玉サビナ様(ペルー国籍)
・病院で先生のお話を理解するのはとても難しく感じています。
・妹が出産した時は、言葉が分かり難かったので、優しい日本語で先生や看護師さんが説明してくれたので、とても嬉しかったです。
・困りごとが生じた際にどこに相談したら良いかが分からないとの声を外国籍の方に聞きます。ツールを使えばよいという訳でない。
・患者の子供たちが通訳することがあるが、医療の専門用語を子どもは分からないので、気をつけて欲しい。その子供たちは学校を休んで行っているので、そのことも配慮してほしい。
・中国の方が茶の葉っぱをそのまま急須に入れて飲んでいる人を見て、ケアマネが認知症と勘違いされた例がある。「わたしボケと違う」と言われていた。文化の違いが誤解を呼ぶこともある。又ブラジルの方はハグをされるが、セクハラと受け止められることがある。
・このような勉強会を開催して仲間を増やしていきたい。
「その他」
小梶:
・外国人の方がいるから、大変だとは思って頂きたくない。大変な仕事をしてもらう為に、ブラジルの方に来て頂いた経緯がある。安い労働力で外国人の方が大変だと思っています。そのように頑張っておられる外国の方を受けいれて欲しいと思います。
花戸:小梶さんが言われる通り、外国人の方を受け入れる体制を整えていきたいです。
磯崎(せたカフェ):世田谷の状況も多様であり対応する側が、お話ができず大変なこともあると聞いています。
【連絡事項】 第167回 三方よし研究会 令和3年11月18日(木)18:30~20:30
○当番 びわこリハビリテーション専門職大学
・介護負担の軽減をテーマに研究会を開催しますので、是非ご参加ください。
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