三方よしカレンダー

2023年7月15日土曜日

第187回 三方よし研究会開催のご報告

 この度、第187回の三方よし研究会が開催されましたので、ここに報告いたします。


◆日時 令和5年7月15日(土) 16:00〜18:00

◆会場 東近江総合医療センター(きらめきホール)& WEB(ZOOM)

◆当番 東近江薬剤師会、八幡蒲生薬剤師会


【ゴール】

◯ポリファ-マシーやその対策について学ぶ

◯ポリファ-マシー解消方法を多職種で協議し対策を共有する

◯東近江医療圏域のポリファ-マシーを解消する


【全体進行】 小串先生より


【情報提供】

◯糖尿病三方よし研究会開催のお知らせ

・7月20日(木)18:30〜20:30 東近江地域センター多目的室にて


◯ファースト薬局竜王店スタートのお知らせ


◯ヤングケアラーについての勉強会のお知らせ

・8月17日(木)13:30〜17:00 G-NETしが 男女共同参画センター大ホールにて



【進行】瀧川さんより



【アンケート報告】

●ポリファ-マシーアンケート

〜地域薬局や多職種へのポリファ-マシーについてのアンケート調査〜


・お薬、あなたはいくつ飲んでいるでしょうか?ある患者さんは循環器内科11品目、緊急1品目、整形外科4品目処方されている

・アンケートの目的は、ポリファ-マシーの現状を知り、当会のポリファ-マシー解消に向けた課題を知るため

・ポリファ-マシーに対する取り組みを行なっている薬局は、積極的にが10%、相談に応じてが78%だった。

・取り組み状況としては、主治医と予めポリファ-マシーになりやすい薬を擦り合わせ、継続すべき薬と調節しても良い薬の区別を薬局内で見える化するなどの仕組みづくり、患者さんの病状を聞き取って処方変更を提案する、トレーシングレポートにて伝える、などなど上がっている。

・「ポリファ-マシーは薬局薬剤師が積極的に取り組むべき問題である」と強く思っている薬局がほとんどである一方で、患者さんが望み主治医が処方している以上何ともならない等のマイナスの意見もみられた。

・解消に向けた課題としては、処方意図が明確化できず必要判断が難しい、主治医との連携の機会がなかなか持てない、見極めが難しい、患者さんで沢山もらうことで安心する方がおられる、医師の考えを否定することにつながらないか不安で言いにくいことなどが上がった。


【学習会】

●ポリファ-マシーって何ですか?

丸山薬局 大石和美さんより


・ポリファ-マシーとは、単に服用する薬の数が多いことではない、多くの薬を服用しているために、副作用を起こしたり、きちんと薬が飲めなくなっている状態をいう。

・薬が6種類以上になると副作用を起こす人が増えるというデータもある。

・「へらそう薬」を合言葉に。へ…変化があれば伝えてください。ら…乱用しない(正しく使いましょう)。そ…相談しよう、医師・薬剤師。う…嘘はつかずに(のめてない・のみにくい)。

・解決手順…①薬を全て書き出し、一覧にする、②薬の種類を分類する、③飲んでいる理由を1剤ずつ明らかにする、④患者さん・ご家族の意見を聞く、⑤減薬した後の反応をモニタリングする。

・患者さんのトラブルは一人ひとり違う、症状のメカニズムを知っておく。

・おくすり手帳の大切さを理解する。またかかりつけ薬剤師の存在。

・おくすりは指導するものではなく、伴走していくものだと思っている。その思いでこれからも人の人生に寄り添っていきたい。




【皆でディスカッション】



〇蚊野さん(訪問看護師

・私たちが目にするポリファーマシーとしては、それぞれの病院にかかっていて、それぞれのお薬手帳を持っている、病院ごとにお薬手帳を分けている方に多くみられる。そのような場合はお薬手帳をまとめて持っていってもらうようにして、後は薬剤師さんにまとめてもらえるようなるべく働きかけている。

・祖母が睡眠薬を服用し、その副作用で認知症的な症状が出たために、他病院で認知症薬を処方されていたことがあった。だからお薬手帳をもっていくだけでなく、合わせるということが大事だと思っている。



 

〇口井さん(薬剤師)

・お薬手帳を沢山持っている方は割といて、病院ごとに分けるのが当たり前と思っている人も多い。使い方が周知されていない気がする。手帳をまとめておいてもらえるとありがたい。

・お薬手帳にはシールを貼っていくが、最近は一言「ここが変わった」的なプラスアルファ情報を入れるなど工夫をしていかないといけないと思っている。

 

〇宿谷さん(介護支援専門員)

・薬が多く寝込んでしまった担当さん、結局別の病院に入院した際に薬をすべて一旦抜いてもらった経験がある。受診同行して先生と直接話すことで薬が減る場合もある。またお薬手帳をみせてもらいながら、次このことを聞いてきてくださいねと話したり、メモを持っていっていただくこともある。先生から薬局に電話して確認してくれたときもあった。

 

〇東川さん(病院MSW

・10種類など数多く飲まれている方はやはりいるが、基本的にはかかりつけ医の処方通りに出されている方が多い。お薬を出してくれるから良い先生と思われている患者さんも多い気がする。患者さんにもポリファーマシーの説明をしてもらえるとありがたい。

 

〇太田さん(薬剤師)

・病院薬剤師を経て薬局薬剤師になったが、業務自体が全然違うが、正直病院の時は薬局薬剤師をなめていた。トレーシングレポートで情報提供はされるが、実際飲めていない患者さんもいるので、そのあたりは薬局側から病院に伝えていかないといけないと思う。

 

〇奥村さん(特養施設)

・大石先生の、薬は指導するものではなく、伴走するものだという言葉がすごく印象的だった。3年前に父を間質性肺炎から最期は誤嚥性肺炎だったが自宅看取りさせてもらったが、父は病気のオンパレードで沢山の薬を飲んでいたが、排便コントロールには最期まで悩みがあった。かかりつけ薬剤師の存在を知り、そのような伴走してくれる薬剤師さんがいたら父の最期もまた変わったのかなとも思ったりした。



 

〇瀧川さん(薬剤師)

・経験年数他要件はあるが、すべての薬剤師がかかりつけ薬剤師になれる可能性はある。患者さんの人生に伴走してくれうる存在がかかりつけ薬剤師だろうと思う。

 

〇澤谷さん(管理栄養士兼病院兼老健施設)

・食事との関係で、貧血の鉄材を処方されている方が、センターで毎日3食しっかり食べることで改善して在宅へ戻り、在宅での状況を聞くと、朝寝ている時は起こさない、夜は早めに食べる、間は栗饅頭だけなどになり、摂取総量が減るので貧血気味となり鉄材処方となることが分かった。その意味では上手く入院なり入所なりを活用することも大事かと思う。

・診療費を払わない方の苦情相談に出向いた際に、若い医者が便秘への効かない薬を出したのでそんな費用は出せないとの言い分だったため、効かない薬ではなく、いきなり強い薬を出して脱水を起こして大変になることもある、段階を経て診ていく通過点にあるから、医療に参加してほしい、そして若い医者もそのうち偉くなるんだから育ててやってほしいと伝えて払ってもらったケースがあった。



 

〇水戸さん(薬剤師)

・外来で私たちもこの薬は強いのか弱いのか聞かれることはよくある。まずはこれ試してみてくださいと伝えることは多い。しかし先生と出会う機会に患者さんの希望としてお伝えすることもある。

 

〇前田さん(介護支援専門員)

・お薬が飲めているか、お薬手帳の確認は介護支援専門員は大体しているかと思う。しかし手帳の貼り‘紙’は‘神’のように思い、変更や統合不可能な神聖なものを思ってしまいがちなので、多剤服用の弊害を知り薬剤師先生に相談するという思考回路を持つことは大事だと思う。またかかりつけ薬剤師さんの存在も研修では伝えているが、各担当とご家族に介護支援専門員側からも勧めていく必要があると思っている。

 

〇藤本さん(薬剤師)

・在宅薬剤師として、薬局や自宅を回ることも多いが、訪問するだけでは分からないことも多く、かかりつけ先生や訪問看護師さんやケアマネさんなどと連携して把握していこうとすることが大事だと思う。



 

〇川上さん(管理栄養士)

・クリニックや外来患者さんの栄養指導に入ることが多いが、お薬手帳を毎回持参いただくわけでもないので、そこのクリニックのお薬情報は分かるがそれ以外のお薬が分からないことが多い。また外来なので、もっと健康になりたいとサプリメントや健康食品を飲まれている方も多く、なるべく先生や薬剤師さんにちらっと伝えている。



 

〇伊藤さん(医師)

・最初のアンケートにあったが、薬剤師が医師よりも知識が劣っているということは絶対にないので、どんどん意見いただければと思う。ポリファーマシーの経験としては、10種類以上飲んでいる方の家族から、これポリファーマシーなんじゃないか?と聞かれて、他科の先生にも相談しながら減らした経験があるが、このような時は薬剤師さんに相談すればよいんだと学んだ。処方薬だけでなく市販薬の情報も薬剤師さんに相談しようと思う。

 

〇  さん(薬剤師)

・薬剤師への期待も大きいことが分かったので、多職種の皆さんに頼って頂けるような存在になれるよう、お薬手帳のこともそうだし、啓蒙活動も行っていきたい。



 

〇  さん(薬学部学生)

・私は祖父が人工透析、祖母がアルツハイマー型認知症でその介護を家族全員でだが私も小学生の時からしてきて、医療の道を目指した経緯はあるが、患者側からみた景色だったので、実際色んな職種の方が関わっていることまでは気づけなかった。そして今私にはできないこと、また私だからこそできることがあるということを知り、色んな視点をいただけたことでもっと勉強していかなくてはならないと強く思った。このような議論する場があるということは素晴らしいと思った。





〇花戸さん(医師)

・お薬って、この病気にはこの薬を使わなければならないという薬と、便秘や不眠など生活に関わる薬があり、それは運動したりで改善
もできるかもしれない。となると医者と薬剤師さんだけでなく多職種での連携がやはり必要だということになる。

・サービス担当者会議や退院前カンファレンスに出た薬剤師さんどれだけいます?(4名ほど)参加をぜひしていってほしいと思う。



 

【指定発言】

●<医療の立場から>横山さん(滋賀県庁薬務課)

・ポリファーマシーにはとても関心を持っていたので興味深く聞かせて頂いた。大石先生からの伴走という言葉があったが、私たちは服薬指導の言葉のように、指導して飲ませるという考えに立ちがちだが、飲むのは患者さんなので、自ら飲んでいただけるようにすることが大事なんだなと感じた。

・患者さんが何のために飲まなければならないのか、関心をもってもらうことが大事だと思う。自分が何種類飲んでいるか把握しているかどうか。「飲めてますか?」と問えば「飲めてます」としか答えない。患者さんがいかに分かって飲んでくれているかは大事だと思う。

・地域ケア会議などに出ると多職種が様々な視点からみて提案されるので、そのような多職種視点はとても大事だと思う。顔の見える関係をつくっていく、その中で職種で呼ぶのではなく名前で呼び合う関係性をつくっていくことが患者さん利用者さんのためになるんだろうなと感じた。



 

●<介護の立場から>前田さん(介護支援専門員)

・大石先生の話でフィードバックをすることの大事さを改めて感じた。課題や対策をその方に関わる職種皆にどう伝え共有していくのかにつき、真剣に考えていきたい。担当者さんの生活向上とまではいかなくとも少なくとも維持させる、人生に意義を感じて頂けるように、介護支援専門員は特に多職種間の橋渡しを担わなくてはならないと思っている。サービス担当者会議にも薬剤師先生方にもっともっとお声がけしていきたい。本人への多剤は弊害が多いのだろうが関わる職種は多種でありたいし、この三方よし研究会のような場をモデルに連携をとっていければと思う。



【次回】

・第188回三方よし研究会は8月17日(木)18:30〜20:30、湖東歯科医師会さん主催にて開催します。




今回も学び多い濃い時間となりました。また今回は久しぶり(4年ぶり?)の会場参集での会でした。顔の見える形はまたやはり違いますね。

次回もお待ちしております。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。



 

2023年6月15日木曜日

第186回 三方よし研究会開催のご報告

第186回の三方よし研究会が開催されましたので、ここにご報告いたします。



◇日時:2023(令和5)615日 18:3020:30

◇会場:WEB開催(ZOOM開催)

◇当番:東近江介護サービス事業者協議会在宅部門・施設部門(社会福祉法人六心会)


◇ゴール:

○避難行動要支援者避難支援制度について学ぶ。

○避難行動要支援者を実際に支援する仕組みづくりについて実践事例を参考に考える。

○顔の見える関係・ネットワークを作り、連携を深める。

 

進行:六心会 堤洋三さん


 

【情報提供】

・三方よし介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修のお知らせ 〜楠神渉さんより〜



 

【学習会】

「東近江市避難行動要支援者避難支援制度について ~制度の概要と東近江市の推進方針、現状の紹介等~」

・東近江市福祉部 福祉政策課 大丸 和輝さん

 



・阪神淡路大震災にて「災害弱者」という言葉が使われ始め、東日本大震災の時から「災害時要援護者」の避難支援が検討されるようになった。

・東日本大震災では被災地全体の死亡者数のうち約6割が65歳以上の高齢者で、障害者の死亡率は被災住民全体死亡率の2倍、消防団員等支援者も多数犠牲になり、要援護者の避難が大きな問題に。

・こうして避難行動要支援者名簿の作成が市町村に義務付けられ、同意が得られれば避難支援関係者(自治会や民生委員など)に提供できるような制度ができた。

・近年毎年発生している豪雨災害でも、この災害時要配慮者の死亡者数の高さが、課題を物語っており、東近江市でも、避難行動要支援者避難支援制度が策定された。



・ただ名簿作成だけでは要支援者に被害が集中している現状が続いていた中で、令和3年にさらに法律が改正され、さらに法律が改正され、要支援者一人一人の「個別避難計画」の作成が市町村の努力義務となる。

・その計画作成では防災と保健福祉の連携が非常に重要で、普段から見守りながら災害時には支援につなげていこうという趣旨。

・計画と名簿では優先度をつけて作成していくことが大事。ただなかなか全ての項目を埋めていくのは難しいため、医療福祉の専門職も関わりなが関わりながら作成していく必要がある。

・令和5年1月1日現在、東近江市での避難行動要支援者の対象者は4,144人でそのうち実際の登録者は2,445人(対象者対比59.0%、回答者対比で70.4%)。



・取り組みが進んでいる地区、そうでない地区それぞれある。令和3年に計画作成に前向きな回答をいただいた市辺まちづくり協議会と連携してモデル的に全自治会で個別避難計画の作成支援を進めてきた。

・その中での取り組みの工夫としては、自治会長が中心となって聞き取りを行うが、民生委員も同行することでスムーズな聞き取りが可能になった例がある。

・ただ自治会長や役員なども基本毎年交代していく中で、なかなか取り組みが積み重なっていかないという課題がある。そのような中でこの後に出てくる見守りを中心とした福祉委員会のような組織の結成が非常に大事になってくると思われる。

・いざ災害が発生した時に避難するのも判断するのも住民一人一人なので、主体的な計画作りとその支援が重要だと思っている。

 

 


【事例報告】

「五個荘山本町自治会(福祉委員会)における避難支援・個別避難計画作成の取組み」


◯東近江市五個荘山本町 民生委員・児童委員(福祉委員)中沢篤雄さんより


・五個荘山本町は人口621人、世帯数245、男女平均年齢45.6歳で高齢化率は28.8%で大体全国平均と同じくらい。若い世代が近年引越し等で増えてきている特徴もある。

・個別避難計画は「五個荘山本町福祉委員会」がベースとなって活動している。

・前身として2006(H18)年の配食サービス「えぷろん」やミニふれあいサロン、2015(H27)年の「やまもとワンコインカフェ」等、女性中心の有志ボランティア活動がある。

2019(H30)年に市社協講演会をきっかけに勉強会を開き、ボランティア活動メンバーを中心とした「五個荘山本町福祉委員会」が発足した。

・現在14名の委員で、定例会では毎回担当者が見守り対象者の状況を報告しあうなどしている。



 ◯東近江市五個荘山本町 福祉委員(前自治会長)稲本正行さんより


2022(R4)5月、東近江市自治会連合会の「東近江市避難行動要支援者支援制度」研修をきっかけに、12月に山本町でも避難支援・個別避難計画作成の取り組みが始まった。先立って11月には防災訓練も開催した。

2023(R5)1月に「避難行動要支援者個別避難計画作成検討会議」を開催。以後2ヶ月毎に進捗状況を確認し合っている。



◯東近江市五個荘山本町 自治会長(福祉委員長)野瀬芳宏さん


・今後の取り組みとしては、計画作成から避難訓練への展開、登録更新と聞き取りの継続。

・課題は、福祉委員会活動がベースであることから、福祉委員会活動の維持・継続が最も重要(福祉委員の高齢化)。


 

 

進行:花戸貴司先生

【グループ別意見交換】

①避難行動要支援者の個別避難計画づくりへにどのように関わることができるでしょうか

②災害時にはどんなネットワークが必要になるでしょうか

③避難行動要支援者の命を守るためにも平素からできることとはどんなことでしょうか。

 

【発表】

1G

・熊本災害も経験したが、災害にあったところは取り組みが進む、ないところは進まないという現状がやはり出てきがちな現実がある。

・施設と居宅によっても違いがある。

・栄養士活動では防災食の取り組み紹介もあった。

・自分の自治会でお隣に声を掛け合って顔の見える関係づくりを始めだした。

・歯科医師会ではポータブル機器や発電機等の用意もされている。

・リハ職としては、フェーズ対応で災害が一段落した後の予防支援、サポートを行いたい。


2G

・どの程度の災害を予想するか。そして訪問看護師であれば顔が見えない中で対応していかなければならない実情からすると、顔が見えなくても動けるデータベースの構築、それを共有してわかっておく必要性を感じている。東京では4千人の事例発表のあった東近江市とは桁が違うので強く感じている。人間の耳と形だけでは限界がある。誰かに聞かなくても見える状態をいかに作るか。 



3G

・①については、作業療法士としては逃げる際の手段についてのアドバイス、ケアマネとしては避難場所の記入、避難所での必要な物資等についてなどの意見が出た。

・②については、その方に対しての情報カードの話が出た。保健所やケアマネ、行政それぞれの持っている情報を合わせていく連携も大事。

・③ではそもそも書くことができない方へのフォロー、市からの働きかけでケアマネに繋がる場合などある。また正確な情報共有の仕方、後継者の問題を考えておくこと、地域行事に参加しておくこと等の意見が出た。


 

4G

・地域包括支援センター、地域コーディネーター、民生委員等の方々が集まるのが大事なのではないか。今回社会福祉法人が活躍しているのはとてもよい取り組みなのではないか。

・色々な情報ツールを駆使して楽しくやっていくのもとても大事な要素なのではないか。

・個人情報のことを全面に出すのではなく、その方の命を守るためには、情報共有が大事なのではないか。在宅酸素や薬情報など。

・民生委員を皆がしっかり支えるということも大事なのではないか。




<社会福祉法人六心会の関わりについて>

・定例会の際に福祉の専門家の立場から意見をいただけることはとても助かっている。

・六心会としても、防災協定も締結して地域と共に進んでいこうと思っている。



【指定発言】

●東近江市五個荘山本町 民生委員・児童委員(福祉委員) 中沢篤雄さんより

・民生委員2期目で1000人いるが、一人でやってこれたのも福祉委員の皆さんがいたから。避難支援計画はあくまで手段であって、これをいかに地に足をつけて取り組んでいけるかが大事だと思っている。滋賀県は災害が少ないと言われてきたが、そのような状況でもなくなってきている現状もあるので、しっかりこれからも進めていきたいと思っている。



●東近江市福祉部 福祉政策課 インクルージョンマネージャー 中村準一さんより

・今日はとても参考になるご意見をいただいた。この制度がまだまだ浸透していない現状は行政としての努力もさらに必要だと思っている。その中で五個荘山本町の取り組みは非常に有意義でありがたく思っている。しかしやはり医療福祉専門職の力は大きいと思っている。例えば薬剤師の一言等が当事者にとって参考に大事になってくる。自分で生き延びようとするには、専門職の知識が必要となっている。そして情報の共有化と管理につき課題を解決していけるようにしたい。自治体の強みを活かして次代の命を守る地域を作っていっていただく、その支援に今後も取り組んでいきたい。今日はありがとうございました。

 

 

【連絡事項】 ・187回 三方よし研究会

○当番:八幡蒲生郡薬剤師会・東近江薬剤師会

「ポリファーマシーについて」



ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

また次回もお待ちしております!

2023年5月18日木曜日

第185回 三方よし研究会のご報告

 

185回 三方よし研究会を開催しましたので、ご報告いたします。

 

◇日時:令和5518日(木) 18:3020:30
(当番:医療法人社団昴会 )
ゴール
○ 脊椎疾患について理解を深める
〇 医療依存度が高い若年者の退院支援について理解を深める


 小串先生:本日は昴会の担当です。皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。



 【情報提供】 
東近江圏域介護職員初任者研修
楠神:三方よし研究会主催で、今年で8年目となる在宅生活を支援する介護職員を確保する為の介護初任者研修を開催しますので、ぜひ、関心のある方にお声をかけてください。小串先生、花戸先生はじめ地域医療福祉関係者が講義・演習を行っていただき、有意義な時となります。

介護福祉士実務者研修
楠神:初任者研修の修了生から国家資格にチャレンジしたいとの声を多数いただき、昨年度より、実務者研修を開催します。多数の皆様のご参加をお待ちしています。


 

【情報提供2】
・あいさつ


上田様:本日は昴会の当番で、第185回 三方よし研究会を開催させていただきますので、よろしくお願いたいします。
・昴会市民公開講座のご案内
上田様:5/28午後1時から、八日市の文芸会館で「心臓病でなくならないために」をテーマに開催しますので、ぜひご参加ください。コロナ禍を経て、このような公開講座も再開することができました。

【30分学習会】
テーマ『腰部脊柱管狭窄症 最新治療のイロハ 〜保存加療から手術加療まで〜』 
  発表:医療法人社団昴会 日野記念病院 滋賀脊椎センター 田中 真砂史 医師


腰部脊柱管狭窄症の定義からイロハ、 イ:基本的な保存療法 ロ:最新の薬物療法 ハ:最新の手術療法 について分かり易く説明していただきました。
キーワード
 ・ABI検査
 ・腰部脊柱管狭窄症の薬物療法、分離、ブロック療法、運動療法、物理療法
 ・痛みには急性痛と慢性痛がある。
 ・侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛
 ・簡易ツール、
 ・我が国で神経障害性疼痛に使用できる薬:(ミロアガバリン、プレガバリン、アミトリプチリン)
 ・退薬症状あり要注意。
 ・薬物療法無効例には手術を!(除圧術、開窓術、固定術)

※質疑応答・感想 …チャットの利用
Q:楠神(CM)患者さんは手術前に不安な気持ちを持っておられる方もおられますが、好事例なども説明していただけるのでしょうか?
A:田中先生 他の患者さんのレントゲン写真なども見ていただき、説明させていただいています。

 【事例紹介】
テーマ『若年者で医療依存度が高い患者の退院支援~本人の希望を叶えるために~』
発表:医療法人社団昴会湖東記念病院 地域医療連携室 小澤
医療法人社団昴会日野記念病院 内科 山田伸一郎 医師 地域連携室 上田


小澤様(MSW):50歳代女性の症例紹介
 ・プラダー・ウイリ症候群(肥満・糖尿病・低身長、性線機能不全などの内分泌的異常及び特異的な・・・。)
 ・転倒し胸部打撲→肋骨骨折と診断。
 ・介護保険だけでは適切な支援を補えない為、難病申請を行い負担の軽減に努めた。
 ・本人:作業所に行きたい。 父:妻の介護もあり施設に預けたい。
 ・回復期リハビリは対象疾患でなく、受け入れできない。医療療法病棟、介護支援も受け入れ困難。
  →一般病棟へ転院。
 ※若年層で継続的な医療処置がある患者にどのように支援をしていけば安心して生活ができるだろうか考えさせられる症例。

山田様(医師):歩くこともギリギリ歩ける。日中は酸素がなくてもなんとかやっていける。体重も減り、夜だけASVを装着している。すべての原因は肥満になり、体重もこの半年で40㎏以上減量している。医療病棟ではなく、知的障害の方が入れる施設を検討しています。

上田様(MSW):起き上がりは、手すりを使用しての動作可能。独歩にて統内歩行安定(50mの連続歩行)

 
Q:(宇都宮様)地域包括ケア病棟には何日目に転院されましたか?
A:(小澤様)入院当初からです。

 【グループワーク】
テーマ『若年者で医療依存度が高い患者の退院支援~本人の希望を叶えるために~』
どのような支援があれば自宅退院ができますか
施設入所を希望された場合、どのような施設がありますか
③その他意見や感想があれば

【発表】
G:どのような支援があればですが、1Gではこういうサービスがあるからスタートしたのではなく、このようなケース大変だよなってところから議論が始まりました。在宅に向けては、どのような望みを持っておられるのか、アセスメントしながら、みんなの安心を得られるようにしたい。そのうえで、グループホームなども検討できるのではと思います。その上で、介護保険だけでなく障害分野の活用なども選択肢にあげていきたい。

山田先生:140㎏位あって息ができない時に入院されている。今は69kgまで減っている。自宅で痩せる方法がなかったのか?と思います。できれば、60kg前半になって、もっと元気になって帰っていただきたい。

 2G:まず、家に帰るのと、施設に帰るので、いろいろと意見がでました。お父様への介入、お母さまへの負担の軽減を考えたうえで、自宅に戻ることも検討したい。お父さまだけでなく、近隣の住民さんも巻き込んで支援していきたい。施設の可能性については、高齢者向け住宅の選択肢もあるかと思う。この方が自宅に帰ることが幸せなのか? 将来的なことも考えると施設も選択肢に入れるのがよいかと思います。難しいケースですね。

 3G:まず、自宅に帰るのであれば、お父様に介護をしてもらうのは難しいので、レスパイト入院も併用しながら、自宅に戻るのがよい。その際は栄養士さんに指導いただき、美味しく食べれて、管理もできるとよい。またナーシングホームも選択肢にあがる。どんな困難ケースも見ていただけるショートステイもあり。

 4G:一番多くでたキーワードがグループホームでしたが、実際は難しいのではとの意見がありました。この方経過をご存じなSWに意見を聞いたが、作業所に行くのは現時点では難しいのでは。関係者会議を開催して、お母さまのケアマネと連携する。10年、20年先を見据えた支援を行っていきたい。

 5G:今回、自宅退院できますかの質問に対して、経済的なこと、お父様への支援、試験外泊してみるのではよいのは。作業所に行きたいとの本人の思いを叶えられるのでは。ご両親が在宅を望まれていない理由、本人が自宅に帰りたい理由を探ることが大切。コロナ禍で本人が頑張っている姿を両親が見れていないので、その様子など見られると、両親の気持ち変わるのではとの意見がありました

 〇指定発言:神崎中央病院   地域医療連携室 中島様

多職種と意見交換でき、自分の見ている目線の狭さを感じました。私の立場では在宅復帰に向けた支援方法を考えましたが、間島先生からは、5年度、10後の介護者の状況を考えた時に、本当に在宅に戻ることが幸せなのかの検討が必要との意見もありました。また、在宅のサービスも提案していただき、勉強になりました。

支援センター太陽 木本様


中島さんからも視野が狭くなっているとの意見や、多職種連携の醍醐味を言っていただきました。私が思ったのが、支援センター太陽は地域に近い存在であり、障害の分野では難病の方も対象に入り、支援ができるようになっています。多職種連携や資源を開発していくことも大切ですが、脊髄の疾患があり、進行性の難病をお持ちの方が、作業所が使えることになり、家に帰れた際に、「おかえり」と言ってもらうことが励みになられた。その後、今後のことも考えて、グループホームに入られています。資源だけでなく、生活の満足度をあげることも考えていきたい。フォーマル、インフォーマル関係なく、本人がしたいことを応援すると、結果的に資源開発に繋がります。

 

宇都宮様:

本日、滋賀県の看護協会で診療所の外来の看護師さんを対象に、外来で始める在宅療養支援をテーマにした研修を行ってきました。今回の出していただいた方も、実はかかりつけてずっと通っていて、でもその通院している時に、ほんとはいろんなことが崩れ始めていた大変な場面があったんだけど、どうしても忙しい外来中は、特に障害の相談員さんとやりとりするだとか、自宅でどうなんだろうかとお父さんの気持ちを聞いてみる、そんなことがなかなかできないのだけど、外来の場面で、意識してやれていくことで、なるべく、山田先生も先ほど仰ったように、早い時期の関りや、出会いを前に持っていくことが大事だなっていつも思います。そんなことに繋がったらいいなって、それが本当の意味でのかかりつけ医療機能ではないかと思っています。そのようなことを考えさせられけーすでした。どうも、ありがとうございました。


花戸:今日、皆さんとディスカッションできて、ありがとうございました。結論をだすだけでなく、多職種でこのように意見交換して一緒に考えることが大切ではと思いました。仲間や役割、居場所、そのようなことも考えたい。お父様がいなくなったあとも生活していけるように考えていきたい。このようなことが地域共生社会に繋がっていくと思います。

上田:皆さん、貴重なご意見をありがとうございました。このような機会を大切にしていきたいと思いました。

【連絡事項】 
・令和5年度 三方よし研究会 総会 令和5615日(木)18001830
・第186回  三方よし研究会 令和5年6月15日(木)18302030