三方よしカレンダー

2024年9月19日木曜日

第201回 三方よし研究会開催のご報告

201回の三方よし研究会が開催されましたので、ここにご報告いたします。


日時:令和6919日(木) 18302030

会場:ZOOMによるWEB開催

当番:近江八幡市立総合医療センター


【テーマ】

在宅療養の場における効果的な口腔ケアを考える

【ゴール】

①口腔ケアの重要性やケアを理解し実践できる

②在宅療養の場で充実した口腔ケアを継続するための連携について考える

 

【情報提供】

「BCP研修会のお知らせ」

訪問看護ステーション連絡協議会第4支部&東近江圏域介護支援専門員連絡協議会より

10/19(土)13:30-15:00 講師…烏野先生


進行:谷川摩里子さん

【挨拶】

近江八幡市立総合医療センター 白山武司院長


【学習会】

「口腔健康管理を継続させる為に必要な課題は何かを考える」

湖東歯科医師会 口腔機能管理支援センター 主任歯科衛生士 溝井敬子先生


・口腔健康管理には、口腔機能管理、口腔衛生管理、そして口腔ケアの3本柱があり、口腔ケアについては、日常ケアとして他職種と協働していくことが大事になる。

・歯垢の正体は細菌であり、この細菌が誤嚥や血液を経由し全身へと流れて疾患を引き起こす。脳梗塞や誤嚥性肺炎、心筋梗塞、心内膜炎、動脈硬化etc…

・口腔健康管理を継続させるために必要な課題としての口腔内の観察ポイントがある(イラストでの図示、また多数の写真での解説)。

・口腔アセスメント…OHATを活用した評価がある。

・口腔ケアプラン作成の手順がある。STEP1で挿管、食事摂取、ADLの状態で基本ケアの回数を決定し、STEP2OHATの評価を行い、口腔の衛生状態が不良の方には、基本ケアに粘膜ケアを追加し、1日のケアプランを作成する。

・口腔ケアは誤嚥性肺炎、インフルエンザ予防にも効果的予防にも効果を発揮し、在院日数も減らす。

・口腔ケア用品の使い方として、口腔衛生管理=歯磨きだけでなく、粘膜ケアが大事だということを押さえる必要がある。

・誤嚥を防ぐ介助磨き〜口腔衛生管理の基本の5ステップとしては、①準備、②ポジショニング、③心構え、④始めのうがい、⑤口腔衛生管理、⑥仕上げのうがいの順で押さえていく。

・葉が1本でも残っていたら、歯ブラシは必須!その清掃用具の取り扱いも大事(イラスト図を元に具体的な解説あり)。

・誤嚥を防ぐ重要4つのポイント=口腔衛生管理は歯面や粘膜に付着した細菌の塊を剥がし落とすことであり、①姿勢(ポジショニング)、②可能な限り歯ブラシ等の汚れを落としてから使用すること、③歯ブラシ等の水分をきること、④うがいに始まりうがいに終わる
うがいの出来ない方には粘膜清掃が必須となる。

・口腔保湿剤の選び方が分からない時の方法

・固着した汚染物を除去するには、軟化→除去→回収の繰り返しを行なっていく。

・かかりつけ歯科が訪問しておらず、連携できる歯科医院にお困りの時は、湖東歯科医師会の口腔機能管理支援センターへご相談を!




 

【グループワーク】

進行:花戸貴司先生

先生各グループでの意見交換テーマ「口腔健康管理を継続させる為に必要な課題は何か」

①在宅療養を支えるために口腔ケアで工夫されている事や問題点がありますか

②在宅療養の場で充実した口腔ケアを継続するために、各々の立場でどのような取組ができるだろうか


【発表】

<4グループ>

・なかなか口腔ケアについて浸透していない現実、つまり病院では口腔ケアを丁寧にされているが、それが在宅に繋がっていない現状があり難しいなと感じた。

・まずは、それぞの職種が在宅での口腔、栄養について、その必要性を意識する必要がある。


<3グループ>

・退院カンファレスにマンパワーの問題で、病院の歯科衛生士が同席できない現状などがあるが、病院で取り組まれていたことを、如何に在宅につなぐことが重要である。

・在宅での多職種での気づきを如何に口腔ケアにつなげるかを考えていきたい。

・エピソードとして、ビールを飲みたいと希望された方に対して、どのようなトロミが有効であるのか薬剤師さんなどが中心となり検討して、美味しくビールをいただかれた事例がある。


<2グループ>

・口腔ケアの課題として、高齢の方でかかりつけの歯科医をもっていない方がいるという現実、女性の方だったりすると、あんまり口の中は見られたくないっていうことで、見せてくれない方もおられたりがある。

・退院時のカンファレンスの中で、ケアマネが口腔ケアまで配慮して計画を立てていて感心した、意識していくことは大事。

・多職種でこの口腔ケアの課題にどう取り組んでいくかについては、歯科衛生士の方に模型を用いて指導をしてもらった例が出た。

・病院でも口腔ケア加算があり意識が高まっているし、在宅でも訪問看護師や訪問歯科医、溝井先生など積極的につながり連携していくべき。


<1グループ>

・まだまだ口腔栄養の部分の意識が浸透してない。みてもらっている方そうでない方両極端。デイでも加算をとって積極的に見てくれるところがある。

・先生からも薬の副作用の問題で、口腔乾燥が進んだり副作用で治療がなかなか進まないなどの話もあり、骨粗鬆症についても、治療をやめずに口腔ケアの方も進めていけるような情報もほしい。

・ケアマネジャーの方でも適切なケアマネジメント手法が導入され誤嚥性肺炎の予防など意識が高まっていることは良いこと。

・歯科へちゃんと行ってますかと尋ねることが大事。状況をしっかりご家族にも伝えて歯科通院につなぐ必要がある。

・在宅に戻るとST先生につなげにくくなるなどがあるため、入院中にしっかり在宅チームに伝えていく。写真や具体的な数値で示していくことが大事なのではないか。

・最後に、若いうちからしっかり家族ぐるみで、歯科にしっかりかかっておくということが大事。


【コメント】

●居宅介護支援事業所むべの里 引間敬子さん

今日はありがとうございました。勉強になりました。現在ケアマネジャーは、適切なケアマネジメント手法という切り口で、口腔ケアについての評価が指摘されています。なんとなく業務の中で、経験でこうかな、ここを相談した方がいいのではと漠然と捉えてきていましたが、しっかり根拠をもってこういう項目を見ていきましょうという、すごく細かなアセスメントの項目に従って体系的にとらえていく動きがまさに今年から始まってきているところです。

それを踏まえて、普段の毎日のアセスメント項目も見直しましょうということで、課題分析標準項目が23ありますが、かなり細かくなりました。口腔衛生に関しても、義歯のありなしとか、歯磨きが自立か一部介助か全介助かぐらいの項目しかなかったところが、今回改定により義歯の上下のありなしや、総義歯か部分義歯か、噛み合わせや義歯が汚れていないか破損してないか、出血がないか等々、細かく評価していくことになりました。なかなか普段からそれだけの項目を全部聞くことはできませんが、私も今日は栄養の部分を集中的に聞こうかなど、テーマを決めて聞き取っていくなどして工夫しています。

実は、コロナ感染予防のために、今もそうですけど、マスクをしながら訪問しています。で、マスクをされてる患者さん、ご家族さんも多いのは事実で、外してくださいねと頼むこともなかなか言いづらいのですけれども、私は別に無理に1人で聞かなくても、例えばヘルパーさんが訪問されてたら、その時にどうされているかということを一緒に聞いて進めていく、連携していくというのも大切かと思います。

この改定された手法に従って、誤嚥性肺炎の予防のみならず、基本のケア、大腿骨折の場合、心疾患のある方の場合、認知症の方の場合など、状態場面に応じて見立てをたて聞き取りを行なっていくカリキュラムに変わってきていますので、新人で今年からという方もベテランさんも同じ目線、視点でしっかりと利用者さんの大事な生活を守ることができればと思いますし、今日のお話がそういうところでも活かして参考にしていければと思っています。ありがとうございました。


●ヴォーリズ記念病院 澤谷久枝さん

いつもお世話になっております。ありがとうございます。多分、溝井先生は私に管理栄養士の立場で、という風に認識しておりますので、ちょっとその辺から重点的にお話ができたらと思っております。本当に講義ありがとうございます。それと今ケアマネさんね、私のところも居宅事業所を持ってますけど、本当に多機能にやること増えてますよね。もうここまでやってくれてすごいなと思ってますけど、そこら辺を多職種で支える方法があればいいなと、本当にご苦労を思いながら聞いておりました。

私は滋賀県栄養士会会長も拝命しておりますけども、「多職種で栄養を考える会」を独自で作っておりまして、歯科衛生士さんとケアマネさんとで年に1回勉強会をしながら、苦労話やら色々な事例を通していろんなことを学んでいます。これまさに三方よしの考え方で進めています。まず司令塔のようにケアマネジメント、ケアプランを立てるケアマネさんが今の口腔ケアのことについても早く気がついていただくため私たち管理栄養士なり、歯科衛生士さんが登場していく方法で、意外に?このネットワークがしっかりできてきているなと思います。

昨年はSTさんに来ていただいて、お話を伺いました。水飲みテストやら、聴診器を持ってとかいうように、本当に実際に食べるということに対してのエッセンスをいただき、食べる幸福の話を伺った次第です。で、私たち管理養士は、この在宅訪問栄養指導などで実例のお話をしたり、病院の中ではSTがおりますから、その人たちにその嚥下能力に合った食事をしていただくための診断をしたりしています。

やはり皆がそれぞれの問題を一緒に解決していく、チーム活動が本当にどんどん進んでいるなと思いましたし、今日お世話になってる近江八幡市立総合医療センターさんも、やはり急性期の中でしっかり患者さんに向いてくれているので、本当に心強いチームだと感じています。

口腔ケアというのは命に関わる重要な介護という風に認識しておりまして、無意識に私は食べたいものを食べたい時に食べていますが、口の中に入れるということは、安全であるのか毒物であるのか、そういうこと全て含めて自己責任で食べる行為です。これがいい意味では命を繋ぎ健康が得られるエッセンスを口から入れるわけだし、先ほど先生おっしゃったように、口の中が細菌だらけの中で食してしまい誤嚥してしまえば肺に届きますよね、そこがまた増殖して、結局誤嚥性肺炎を起こすという、そのプロセスの危険をも伴いながら毎日食事をしてるというところにこう一定集中を考えたいわけです。

その口の環境、口腔機能のデータに関わるこの低栄養が口腔機能の低下につながり、その筋肉量が低下することによって、結局基礎代謝が落ちていきます。その悪循環で消費エネルギーが減っていきます。その中で私たちが気をつけなければいけないのは、この筋力低下になった時の摂食・嚥下障害、それを少しでも減らすために適切な栄養を口に入れていただくということに繋がるんですね。

今ケアマネさんよりたくさんのアセスメントシートを見せていただきましたけど、そういうところで少し早めに、この人ちょっと食事量が減ったんじゃなくて食べる機能が落ちてるんじゃないだろうか、そういうところに着目した中で、少し早めにケアマネさんなりが気を付けてくださり、歯科衛生士さんにちょっとお願いしますとか、歯科先生も最近すごく熱心に診てくださるので頼むとか、やっぱりこれチームになって動かないとあかんなということは、しっかりと確認したところです。

私たちが普段無意識にやっている「食べる」ということを「美味しく食べる」に繋がろうとすると、今こうやってお話させていただいているこの行い全てが全部、美味しく食べる、イコールみんなと楽しく生きられる、そこに繋がると思うので、すごく今日のテーマというのは原点に戻ってるなっていう風に思いました。

それとこの歯を何年持たすんだという話については、管理栄養士の立場から申し上げますと、離乳食から関わるということで、つかみ食べとかいうことをさせないママさんたちもいますが、食べる、このところをしっかり鍛えられるように、歯科の中にも管理栄養士が入らせていただいて、合わせてやっていくことも必要になってくるかと思います。

これからも皆さんと力を合わせて、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。


●追加コメント…花戸先生より

今、退院支援の時に口腔ケアの指導ということを色々言われていたと思うんですが、指導されるのはおそらく家族だと思うんですね。でも今在宅で看ている家族は、高齢者がほとんど。多くの方が独居の方あるいは高齢者世帯の方が増えてきます。我々在宅の方としては、例えば入浴であれば週に1回、2回で大丈夫かな、排泄であれば2日に1回とか、毎日出ても誰かがケアすれば大丈夫かなというように、家族がいなくてもケアできる、そういうような支援を考えています。

口腔ケアでいうと、13回とか、結構大変なんですけど、我々在宅のチームとしては、家族がいなくてもなんとか支えられるよう、そういうようなチームを考えていきますので、 病院さんもそういった家族がいなくても大丈夫と、そういうようなケアを一緒に考えていただければな、そういうような同じ方向を見ていただけないかなというように思いました。在宅の立場からは以上です。

 


【自己紹介】

(初参加の方)


【次回】

202回 三方よし研究会

1017日(木) 18302030

当番 東近江市役所、社協、まちづくりネット

・滋賀県における子育て・子育ちの現状を考える。

・地域における子どもを中心とした「みんなの居場所づくり」の必要性や効果を考える。

・医療・福祉の専門職それぞれの強みを活かして、地域の居場所づくりに対して、できること、日々の連携について考える。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

また次回もご参加お待ちしております。


 

2024年8月18日日曜日

200回記念研究会ごの報告

 第200回研究会には、多くの方々に会場およびオンラインでご参加いただき、誠にありがとうございました。研究会の様子をご報告させていただきます。


ご挨拶(小串先生)
司会(大石先生)


研究会では、当会代表理事の小串輝男先生よりご挨拶をいただいた後、200回を記念して慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科の堀田聡子様に「地域共生とはなにか~共同性の回復に向けて」というテーマでご講演いただきました。講演では地域包括ケアや地域共生社会の実現に向けた新たな福祉政策のアプローチ、国内各地での取り組みを通じて見えてきた成果、そして共生とは何か、その基盤となる要素について深く考察する機会となりました。

記念講演:堀田聡子様

また、「三方よし研究会のあゆみ」をテーマに、実行委員の加藤さんと楠神より101回から199回までの三方よし研究会の取り組みを振り返り、参加者の皆さまからもコメントをいただきながら進行いたしました。

「三方よし研究会のあゆみ」(楠神)
第109回(花戸先生)やぶ医者大賞について
第109回(八木様、坂本様)東住吉三方よしPPAP&小串先生への思い。
第143回(浅岡様)
第143回(小川先生)
第143回(東川様)
第160回(辻尾様)引きこもり事例&コロナ対応について

第198回(堤様)しがDWATにちて
第198回(前田様)しがDWATについて

懇親会では、びわこリハビリテーション専門職大学 学長の角野文彦先生からご挨拶をいただき、その後、お食事を交えながら交流を深めました。大阪のヒョウ柄のお姉様や、メーリングリストでおなじみの志摩の前田様をはじめ、全国各地からご参加いただいた皆さまからも温かいお言葉をいただきました。
ご挨拶(
角野文彦先生
司会(小原様)


閉会のご挨拶(花戸先生)

このたび、三方よし研究会は第200回記念研究会を迎えることができました。これもひとえに、医療福祉関係者、行政関係者、地域の皆さま、そして他府県からご参加いただいた皆さまのご支援とご協力のお蔭です。

今後も皆さまのご協力を賜りながら、201回、202回と一歩ずつ歩んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

2024年7月18日木曜日

第199回 三方よし研究会開催のご報告

 199回三方よし研究会が下記の通り開催されましたので、ここにご報告いたします。

◇日時:令和6718日(木) 18:3020:30

◇会場:ZoomによるWEBで開催(東近江地域医療支援センター 多目的室)

(当番:八幡蒲生薬剤師会・東近江薬剤師会)


【ゴール】

ポリファーマシーの対策について再考する

各職種がそれぞれの立場で思う、ポリファーマシーを確認する

東近江医療圏域のポリファーマシーを解消する

 

【情報提供】

・第200NPO三方よし研究会記念大会・懇親会(2024/8/17)のご案内

来月いよいよ三方よし研究会第200回目を記念いたしまして、ホテルニューオウミにて堀田聡子さんの記念講演を中心に開催したいと思います。これまでの歩みを振り返り今後の新たな1ページを開く会にしたいと思いますので、皆さまふるってご参加いただければと思います。その後は記念パーティを予定していますので、そちらもふるってご参加いただきたいと思います。

また開催にあたり、記念誌作成の協賛広告を募集しております。こちらもどうぞお願い致します。

また令和6年度の会員会費の納入もこちらもぜひご協力をお願いいたします。

司会進行:大石和美先生



30分学習会】

ポリファーマシー ~高齢者の薬物療法について~

ゆうなみ薬局 金澤重幸先生

・在宅医療支援薬局について、また地域における夜間・休日対応薬局リストについて…滋賀県薬剤師会ホームページから検索可能。リスト等で把握を。

・高齢者の薬物有害事象増加の二大要因として多剤服用=ポリファーマシー、そして薬物動態/薬力学の加齢変化がある。

・ポリファーマシーとは、単に服用する薬剤数が多いことではなく、それに関連して薬物有害事象のリスクを増加、服薬過誤、服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態をいう。

・ポリファーマシーの形成例として、多病による複数医療機関・診療科の受診、また処方カスケードの発生がある。

・ポリファーマシーに関連した問題点として、薬物有害事象の存在や服薬アドヒアランス不良、服薬困難、同効薬の重複処方、処方意図が不明な薬剤の存在などがある。

・減薬・変更する際の注意点として、ポリファーマシー改善のための減薬手段は確立されていない。また機械的な薬剤の減薬はかえって症状悪化の可能性があるなどある。

・国民的理解を醸成、患者さんと家族を含む一般の方の理解を促していく必要がある。

 



 【症例報告】

ポリファーマシー ~こんな患者さん、いらっしゃいませんか?~


【グループワーク】

テーマ『ポリファーマシーについて』

視点

〇患者さん、利用者さんの薬が多くて困ったことはありますか?

〇それぞれの職種の立場から考えるポリファーマシーとは?

〇薬剤師が関われるタイミングは? その時どのように相談する?

 

【発表】

<1グループ>

 1番目のポリファーマシーの経験というのは、やはり皆さん色々なところで目にされている。色々な病院にかかっていて、いろんなところから薬をもらっている、かかりつけの薬局を持ってまとめてもらえたらいいなという経験、薬剤師が後ろにいることの大事さもあるという意見もあった。

・色々な立場の方から考えるポリファーマシーについては、やはりヤマネさんとか病院の方も、薬には困る経験というものはあるので、やはり薬局とか薬剤師に相談したい、入っていていただきたいという意見があった。特に入院や施設に入られる時などは大事だなという意見があった。

・薬剤師が関わっていくタイミングは、退院時カンファレンスやサービス担当者会議という色々皆さん集まる場で薬剤師が呼んでもらって、関われるタイミングっていうのは少しずつ出てきてるのかなと感じている。ただ、薬剤師側から出た意見としては、いろんな会議だけでなく、やはり普段からいろんな職種の方とオンタイムでどんどん情報をもっと共有しないといけないなと。いろんな患者さんの薬が、実は薬局としては薬を渡してるけど実はもう全然飲んでなかったケースがあったりの場合もあるので、そういうことをいろんな箇所として共有していくことが重要かなというような意見が出た。
・ポリファーマシー解消のためにはどうしていったらいいかという部分は、 やはりその多職種での情報共有という部分と、マイナー保険証でのチェックの機能などが、まだまだ浸透はしてないですけど、出てくるのかなという期待もありながら、処方が重複していたらチェックが働き出せないであったりとかの機能がついているツールであったり、薬剤師、医師、ケアマネさんとかヘルパーさんが情報を共有できるようなシステムがあったらよい。

・統合すると、ポリファーマシーをなくすには、医師、薬剤師が指導力を発揮してやる以外に道はないというようなお話をいただいて話がまとまった。

<2グループ>

・ケアマネとしては、とりあえず受診同行に行って、先生との関係をできるだけ近づけるように努力する

・お薬が多いので減らそう、またこの薬ずっと飲んでるけど、このまま飲んでていいの?と質問してくれる先生もいる。

・薬剤師先生の敷居が高いと思っていたが、少し敷居が低くなった気がした。

・この薬よりそっちの方がいいんじゃないか?と思うこともこれまでにあったので、そういうことも言えるような関係性が作れていけたらいいなと思う。

・薬剤師先生をサービス担当者会議に呼ばないといけない。入っていただくことで薬の飲み方や必要性を話していただける。

・情報共有をすることが大事だということがどの方からも出ていた。チームでできることがたくさんあるし、例えばお薬については、訪問看護だけが関わっているから訪問看護さんだけに任せておいたらいいというのではなく、ヘルパーなどの意見を聞きながらチームを作っていくことが大事。

・お薬カレンダーについても、もっとこういう風にしたら薬が飲めるんじゃないかというところも薬剤師さんに相談したらいいのではないかという意見もあった。

・薬を減らすことが目的ではなくて、相談してその人に会う、そしてお薬が飲めるようにしていくということが大事ではないか。

・支援者をたくさん作るのを目標にしようという意見もあった。

<3グループ>

・まず皆さんからそれぞれポリファーマシーに関わるところでの色々なお話を伺い、やはりどう相談していいかわからない、その中で課題にどう気づいていくかというお話があった。

・入院時においては相談をしてこられたとしても、内科系の先生は調整されるが外科系の先生が少なかったりすることがあるというような、実情の話も伺えた。

・薬をたくさん出していただける先生がいい先生だという、地域の捉え方、風潮もあるのではないか。

・多職種が、先ほどどう相談していいかわからないっていうところもあったが、やはりアンテナを張りながらいろんなことを伝えしていくことが大事ではないか。

・薬局は処方箋を持っていくところではなく、やはり地域の薬屋さんとして動きたいという意見も伺えた。

・薬剤師の役割が変わっていく過渡期の中で、大石先生が異常者ではなくスタンダードになることがこの薬剤師会1つの役割という話が印象的だった。

<4グループ>

・このグループは色々な方面から ポリファーマシーについて考えることができたのではないかなと思っている。

・まず、そもそもポリファーマシーになった原因としては、薬の副作用を打ち消すためのものもあれば、なんとなくで続けていたり、あるいは医師と患者さんとの関係性を続ける上で出ていることもあるということだった。

・医師同士でも、やはり退院で処方されているものを減らすというのは躊躇があるという意見もあった。

・入院した時に減らすという時でも、ポリファーマシーカンファレンスを行っている病院でも、急性期で入院期間が2週間などだと、減らした後の経過がわからないためになかなか難しい、この薬は明らかに無駄であるという薬はそないので、それでなかなか減らすことは難しいという意見もあった。

・そこで、入院時には、そレまでの薬局や在宅の方から、患者がどういった現状なのか、薬をどのように使用されてきたのかということを情報共有してもらい、退院前カンファレンスでは、医師、薬局、在宅が全員で今後の経過やどのように変更になったかを話し合う、いろんな職種で継続してコミュニケーションを取り続けることが大事ではないかという意見が出た。

・実際に経験されたこととして、お薬手帳を病院ごとに持っている、お薬を出してくれる先生のところに行きたい、この足のことはこの病院、ここのことはこの病院に診てほしいという感じで、患者がいろんなところに行きたいと話すことがあったり、患者同士の中で、仲良くなった人に聞いて、これ効いた薬やでと人にあげたり、自己調節したり、それで結果的にポリファーマシーに繋がっていくというケースがあると教えていただいた。

・特に市販薬とかサプリメントなども含めると、やはり患者だけで、その場だけで判断することは難しいので、薬剤師が情報提供をしたり、あるいはかかりつけ薬局みたいな感じでどこかで一本化することで、こういったことを防げるのではないかという風に考えた。

・またポリファーマシーの考え方を患者さんにも共有してもらうことが大事ではないかという意見も出た。

・最近のマイナンバーとかで、電子処方箋みたいな感じで電子化が進めば、より薬が被ったりどういった理由で出ているのかみたいなことがわかるので、ケアする側としても減らしやすいのではないかという意見も出た。

【指定発言】

居宅介護支援事業所サンフラワー建部 出口千鶴子 様

今日はありがとうございました。貴重なお話聞かせていただいてありがとうございました。やはりお薬、ポリファーマシーを解消していくのには多職種の連携が大切ということをすごく実感しているところです。 私はチーム永源寺で育てていただいたケアマネジャーなんですけれども、その時には当たり前のように先生や薬局と連携ができてたんですけれども、今、別の地域で働かせていただいていて、それができてない自分がいます。なので、やはりその時のことを思い出して、もう一度、やはり連携を大切にしていくことと、皆さんがおっしゃられてる多職種での情報共有とか、チームで考えるとか、連携するという部分にケアマネジャーもしっかり関わっていかないといけないと感じました。なので、今自分ができることといえば、利用者が介護保険サービスを使われた時には医療関係者の方としっかりと連携してご挨拶に行き、これからよろしくお願いしますと顔繋ぎをしていくことも大事だと思っています。これからお力になれることがあればしていきたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。


認定ケアステーション「まちの相談室」 多田陽子 様

今日は様々なご意見を聞きまして、すごく勉強になりました。ありがとうございました。 私は認定栄養ケアステーション、近江八幡の栄養相談室として、または市の栄養士としても携わっておりますし、その他、薬局さんでの栄養相談であったり、診療所で外来栄養相談をしたり、居宅管理指導とかで、様々な場面で患者さん利用者さんに関わっているんですけども、その都度、まずお薬はきちんと飲めてますか、など声かけはするようにしております。で、もしも残薬があった場合なんかには、薬局さんや先生に相談するようにということはお伝えしています。なかなかやはり飲めていないという人もいらっしゃったり、まとめて飲んじゃうという人もいたりするので、都度都度やはり薬剤師さんのお話、説明というのは大事なところかと思います。例えば、お話する中で便秘が気になるということを言われた場合には、食生活の工夫と共に、薬局さんと相談する場合などもあったりもします。あとは、今携わってる中で気になっているのが、食事内容の改善とか、その検査結果によって、こうこう変えられるかということを検討されてるのかということが、気になったりもします。今糖尿病で、1年ぐらいずっと食事相談に関わってる人がいるんですけども、食生活が変わってきて、ようやく半年後ぐらいから、じわじわ、ヘモグロビンも良くなってきたという方もいらっしゃるんです。けれども同時期に、お薬も追加されているので、そういう意味では、食事も先生の処方もどうしても大事なんだなということを今痛感してるところです。ポリファーマシーに対して、今日の勉強の中で、やっぱり多職種でいろんな人の意見交換をするというところが大事で、情報を共有する、それを聞いて、またさらにその中で食事として関わってくるところも出てくるかなと思いますので、多職種で、チームでやっていくというところがすごく大事だなと改めて思いました。ありがとうございます。


 

【連絡事項】

・第200回 三方よし研究会 令和6年8月17日(土)16:00~18:00

○会場  ホテルニューオウミ


今回もここまで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は第200回記念研究会になります。皆様とおであいできるのを楽しみにしております。