いたします。
主催は三方よし実行委員会で、場所は八日市文芸会館。
今回は毎年恒例となりつつある市民公開講座の形で、話題の「ケアニン」上映会、
そしてあおいけあ代表取締役の加藤忠相さんと我らが花戸貴司先生のトークショ
ーの形で開催致しました。
今回は一年がかりの周到な?準備をしてきました。
チラシも数多く市内に配りましたし。
当日開始時間は13時からでしたが、スタッフは11時から集合し、気合いを入れて
最後の準備にかかりました。
さて、はたしてどのくらいの人が来てくれるのやら...
あおいけあ加藤さんも最後のスライドのチェック。
受付も準備万端!
これで5人しか人が来なかったらどうしよ...
のスタッフのシャレにならない冗談も。
そして、さあ12時半!入場開始。
たちまち、会場付近の駐車場は満杯。嬉しい悲鳴。
あれ?もしかしておむすびを売っているのは???
それぞれ協賛出店して頂きました、あゆみ作業所さん、アボットジャパン
株式会社、日本光電の皆さん。ありがとうございました。
花戸先生の本に混じって、加藤さんからはこんな嬉しいサインも。
なんと、予想をはるかに上回る、会場を埋め尽くさんとする方々が
ご来場。嬉しや~~~~
そして1時。いざ、開始!
司会は小原さん。
まずは小串会長からの挨拶。
そしてさっそく上映。
最後のエンドロール。誰も立たない。
すすり泣く声もちらほらと。
私も涙と鼻水で鼻かんでばかり…
ここで休憩を挟んで、次はいよいよ花戸先生と加藤さんの
トークショー!
と思いきや、あれれ?誰?
「大盛圭です」「特盛圭です」
大森ブラザーズによる漫才風、加藤忠相さんの紹介と花戸貴司先生のご紹介でした。
台本見ながらの漫才、スタート。
「さきほど上映した、下手人」「ちょっちょっちょっ、違うでしょ、ケアニン!」
「本のタイトルが、『嫁がご飯を作ってくれないのでどうしたらいいですか?』」
「いやいやいや、ここに書いてありますやん!『ご飯が食べられなくなったらどう
しますか?』でしょ、嫁が作ってくれへんて、おたくの家庭の事情ちゃいますのん?」
いやはや、かなりの受けを取り(^^;)、花戸先生にバトンタッチ。
そうしてなんと、加藤さん、下手人です!と土下座で登場。
なんてノリのいい人なんだ...
まずは加藤さんの講演。
壇上は好きじゃないからと、下に降りて話されました。
メッセージは大体このような感じ。
・最近の活動
・ケアニン撮影現場の裏話
・あおいけあ各事業所の立地や事業所風景について
・あおいけあでのご利用者達、生活風景について
・介護度の変遷(介護度が上がらずむしろ下がる方も!)
・あおいけあでは職員が結婚式まで!その後生まれた子供をご利用者さん達が育てている!2歳で軍歌を歌える子供さん。
・ケアニンのスピンオフ映画〜「ぴあ〜まちをつなぐもの」の紹介
次に花戸先生の講演。
メッセージはこのような感じ。
・永源寺の特集番組を通じて、永源寺を支える地域まるごとケアの紹介
・地域が一つのキーワード:チーム永源寺
・そして地域住民。「あなたも...」一人一人が支える。そんな地域。
・地域包括ケアよりも地域まるごとケア
・Inetgrated Care と Community-based
care。縦と横をつなげる。
・つなげるのは誰か?その役割を担っているのが三方よし研究会。
内容は、来た人のお楽しみ...と出し惜しみせず、かいつまんで抜粋を。
・映画を見ての感想:都会だな~。田舎と都会での生きがいの見つけ方の違い。
・じいちゃんばあちゃんの生活から考えていく。
・認知症にならない方法~ないですよね。それよりもリスクは長生きしない事。
・困るのは、周りに分かりづらいこと。だから凄く困っているのに冷たくされること。
・認知症の人の気持ちから考えると、帰宅願望?徘徊?
・三人称ではなく一人称で考える。
・どんなに予防したとしても、3分の2は認知症になってしまう。だから認知症になっても住みやすい地域をつくること。
・認知症の前に、人として付き合うこと。
・認知症になっても、困る状況がなければ、何も問題はおこらない。
・皆さん、自分が健常者だと思ってませんか?「自分は認知症にならないから」と思っているでしょ。いや、なりますから絶対。
・90歳になったら7割が認知症。だから認知症になっていない方が異常なんですよ。その中で認知症が困ると言っていたら…
・今社会で多数派だから健常者。
・みんなが困らない社会を作れば、困らないんです。
・今世界のメガファーマは、認知症から手を引いている。
・介護職の成長とは。介護職は質が低い?じゃあ質が高いって何?
次の言葉は、震えました。
「目の前のじいちゃんばあちゃんと最期までかならず付き合うんだという覚悟」
そして、会場へのメッセージを促されて、会場をまっすぐ見据えて、語りました。
「うちの事業所にはたくさん実習生が来るんですけどね、動機を聞くと、だいたい2つなんです。‛じいちゃんばあちゃんが好きだから’ ‛人の役に立ちたいから’。その人たちが一般企業に行ってしまい、残った人たちが2~3年でやめてしまう、それが現実です。それはなぜか?そういう一番やさしい子たちに、一番向かない仕事を介護の現場でさせてしまっている現状ですよ。」
「我々現役世代は、‛社会の役に立ちたいんです’ ‛じいちゃんばあちゃんが好きなんです’ という子供達がちゃんと自信と誇りをもって働ける現場を用意して待たないといけないし、その子たちが笑顔で働ける現場を作らないといけない、そのためにこの映画を作ったんです。」
「理想で片付けるのは簡単です。でも僕の事業所は現実ですから。」
最後に質問を会場に投げかけられました。
正解者には、加藤さんから必殺のプレゼントが直に送られました。
最後は当会澤谷副会長による締めの挨拶。
無事に終了し、会場の皆さまの帰宅を見届け後片付けを
行った後で、最後に実行委員会メンバーで記念写真を。
ご来場の皆さま、ありがとうございました。
ここまで読んで頂いた皆さま、ありがとうございました。
次回の三方よし研究会は、4/18(木)近江温泉病院にて開催です。
ふるってご参加くださいませ。
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