三方よしカレンダー

2019年3月22日金曜日

第136回三方よし研究会 市民公開講座「ケアニン」上映会&トークショーのご報告

第136回三方よし研究会が3月21日、無事かつ盛大に行われましたのでここに報告
いたします。

主催は三方よし実行委員会で、場所は八日市文芸会館。


今回は毎年恒例となりつつある市民公開講座の形で、話題の「ケアニン」上映会、
そしてあおいけあ代表取締役の加藤忠相さんと我らが花戸貴司先生のトークショ
ーの形で開催致しました。

今回は一年がかりの周到な?準備をしてきました。
チラシも数多く市内に配りましたし。



当日開始時間は13時からでしたが、スタッフは11時から集合し、気合いを入れて
最後の準備にかかりました。
さて、はたしてどのくらいの人が来てくれるのやら...

あおいけあ加藤さんも最後のスライドのチェック。


受付も準備万端!
これで5人しか人が来なかったらどうしよ...
のスタッフのシャレにならない冗談も。


そして、さあ12時半!入場開始。


たちまち、会場付近の駐車場は満杯。嬉しい悲鳴。


あれ?もしかしておむすびを売っているのは???


それぞれ協賛出店して頂きました、あゆみ作業所さん、アボットジャパン
株式会社、日本光電の皆さん。ありがとうございました。





花戸先生の本に混じって、加藤さんからはこんな嬉しいサインも。


なんと、予想をはるかに上回る、会場を埋め尽くさんとする方々が
ご来場。嬉しや~~~~


そして1時。いざ、開始!
司会は小原さん。


まずは小串会長からの挨拶。


そしてさっそく上映。


最後のエンドロール。誰も立たない。
すすり泣く声もちらほらと。
私も涙と鼻水で鼻かんでばかり…


ここで休憩を挟んで、次はいよいよ花戸先生と加藤さんの
トークショー!
と思いきや、あれれ?誰?


「大盛圭です」「特盛圭です」

大森ブラザーズによる漫才風、加藤忠相さんの紹介と花戸貴司先生のご紹介でした。
台本見ながらの漫才、スタート。

「さきほど上映した、下手人」「ちょっちょっちょっ、違うでしょ、ケアニン!」

「本のタイトルが、『嫁がご飯を作ってくれないのでどうしたらいいですか?』」
「いやいやいや、ここに書いてありますやん!『ご飯が食べられなくなったらどう
しますか?』でしょ、嫁が作ってくれへんて、おたくの家庭の事情ちゃいますのん?」



いやはや、かなりの受けを取り(^^;)、花戸先生にバトンタッチ。


そうしてなんと、加藤さん、下手人です!と土下座で登場。
なんてノリのいい人なんだ...


まずは加藤さんの講演。
壇上は好きじゃないからと、下に降りて話されました。

メッセージは大体このような感じ。
・最近の活動
・ケアニン撮影現場の裏話
・あおいけあ各事業所の立地や事業所風景について
・あおいけあでのご利用者達、生活風景について
・介護度の変遷(介護度が上がらずむしろ下がる方も!)
・あおいけあでは職員が結婚式まで!その後生まれた子供をご利用者さん達が育てている!2歳で軍歌を歌える子供さん。
・ケアニンのスピンオフ映画〜「ぴあ〜まちをつなぐもの」の紹介


次に花戸先生の講演。
メッセージはこのような感じ。
・永源寺の特集番組を通じて、永源寺を支える地域まるごとケアの紹介
・地域が一つのキーワード:チーム永源寺
・そして地域住民。「あなたも...」一人一人が支える。そんな地域。
・地域包括ケアよりも地域まるごとケア
Inetgrated Care Community-based care。縦と横をつなげる。
・つなげるのは誰か?その役割を担っているのが三方よし研究会。


そして二人のトークショー。
内容は、来た人のお楽しみ...と出し惜しみせず、かいつまんで抜粋を。
・映画を見ての感想:都会だな~。田舎と都会での生きがいの見つけ方の違い。
・じいちゃんばあちゃんの生活から考えていく。
・認知症にならない方法~ないですよね。それよりもリスクは長生きしない事。
・困るのは、周りに分かりづらいこと。だから凄く困っているのに冷たくされること。
・認知症の人の気持ちから考えると、帰宅願望?徘徊?
・三人称ではなく一人称で考える。
・どんなに予防したとしても、3分の2は認知症になってしまう。だから認知症になっても住みやすい地域をつくること。
・認知症の前に、人として付き合うこと。
・認知症になっても、困る状況がなければ、何も問題はおこらない。




・皆さん、自分が健常者だと思ってませんか?「自分は認知症にならないから」と思っているでしょ。いや、なりますから絶対。
90歳になったら7割が認知症。だから認知症になっていない方が異常なんですよ。その中で認知症が困ると言っていたら
・今社会で多数派だから健常者。
・みんなが困らない社会を作れば、困らないんです。
・今世界のメガファーマは、認知症から手を引いている。
・介護職の成長とは。介護職は質が低い?じゃあ質が高いって何?



次の言葉は、震えました。
「目の前のじいちゃんばあちゃんと最期までかならず付き合うんだという覚悟」


そして、会場へのメッセージを促されて、会場をまっすぐ見据えて、語りました。


「うちの事業所にはたくさん実習生が来るんですけどね、動機を聞くと、だいたい2つなんです。‛じいちゃんばあちゃんが好きだから’ ‛人の役に立ちたいから’。その人たちが一般企業に行ってしまい、残った人たちが2~3年でやめてしまう、それが現実です。それはなぜか?そういう一番やさしい子たちに、一番向かない仕事を介護の現場でさせてしまっている現状ですよ。」

我々現役世代は、‛社会の役に立ちたいんです’ ‛じいちゃんばあちゃんが好きなんです’ という子供達がちゃんと自信と誇りをもって働ける現場を用意して待たないといけないし、その子たちが笑顔で働ける現場を作らないといけない、そのためにこの映画を作ったんです。」

「理想で片付けるのは簡単です。でも僕の事業所は現実ですから。」



最後に質問を会場に投げかけられました。
「このケアニン、さてどのくらいの期間で仕上がったでしょう?」
正解者には、加藤さんから必殺のプレゼントが直に送られました。


最後は当会澤谷副会長による締めの挨拶。


無事に終了し、会場の皆さまの帰宅を見届け後片付けを
行った後で、最後に実行委員会メンバーで記念写真を。


ご来場の皆さま、ありがとうございました。
ここまで読んで頂いた皆さま、ありがとうございました。




次回の三方よし研究会は、4/18(木)近江温泉病院にて開催です。
ふるってご参加くださいませ。

2019年2月26日火曜日

第135回三方よし研究会~私から届けたい一言メッセージ~(ご報告)




 私から届けたい一言メッセージを参加者の方より頂きましたので、ご紹介します。



・人生会議というテーマが良かった。

・今回の研究を機に家族で人生会議を実施したいと思います



・この様なつながりの会が全国の様々なところで地域性を活かしながら働くようになればと感じました。今後「三方よし研究会」の話をしていきたいと思います



・すごく興味のわくテーマと思っていたのに、思いのほか参加者が少なかったことに

驚きました。

ACPってまだまだ周囲の理解が乏しいのかな?

2019年2月21日木曜日

第135回 三方よし研究会のご報告

本日第135回目となる三方よし研究会が開催されましたので、ご報告いたします。


◇日時;平成31年2月21日(木) 18:3020:30

◇会場:近江八幡市立総合医療センター よしぶえホール

(当番:ヴォーリズ記念病院 )



○ゴール

・人生会議について学び、考える。

・終活について考える。




【情報提供】 

・ヴォーリズ記念病院 周防院長挨拶


・社会福祉士会研修会のご案内 社会福祉士会東近江ブロック 嶋田さん


・介護職員初任者研修の報告 ケアプランセンター加楽 楠神さん


・糖尿病三方よし研究会のお知らせ ファースト薬局 滝川さん




30分学習会】

『アドバンスケアプランニング(人生会議)について学ぶ』

〜患者・家族の意志決定支援を支えるために〜

ヴォーリズ記念病院 緩和認定看護師 谷川 弘子さん


・緩和ケアってなに?

  苦痛を予防したり、緩和したりすることにより、患者と家族のQOLを改善する取り組み。

   がんと診断された時からケア(日本での緩和ケアは癌、HIVの患者さんに限定さている。)

・がん死亡者数と全死亡者に対する割合

  現在2人に1人ががんで死亡

・日本の人口ピラミッドの変化

  2,040年には、人口ピラミッドが逆三角形になることが推計されている。

   慢性疾患の増加、高齢多死、人口の高齢化、単独世帯と核家族世帯の増加

   多死社会がやってくる!

・介護や看取りのニーズ

  最期を迎えたい場所は、自宅が全世帯で一番多い。

  現実は病院で最期を迎えるケースが76%で希望する死との不一致がある。

・病名や経過、余命

  自分は知りたいと思うか?

  家族に自分のことを伝えたいと思うか?

  家族が病気になった時に、本当のことを伝えるか?(これが難しいと感じる人が多い)

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)

  将来の意思決定能力の低下に備えて、今後の治療・療養について患者・家族、医療者とあらかじめ話し合うプロセス

・意思決定のフレームワーク

  アドバンス・ディレクティブ(事前指示)

   自分の臨死期の対応と死後の対応について事前に他社に伝えておくこと

   (自分ひとりですることができる)

・アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)とは

  将来に向けてケアを計画するプロセス

  人生会議は話し合いプロセスであり、DNRオーダーをとる作業ではない

・人生会議のメリット

  患者の自己コントロール感の向上

   終末期における患者と家族の満足度の上昇

   遺族の不安、抑うつの軽減

   ※ADの聴取だけでを行っても満足度の変化は見られない。

・患者・家族の話し合い

  患者・家族のOQL向上のためには、患者と家族と治療・ケアのゴールについて話し合い、患者と家族と目標を共有することが重要

・患者・家族との話し合い医療者のバリア

  自らの中にあるバリア(障壁)に気づくことは重要!



【症例報告】  

『緩和ケア病棟(ホスピス)で関わった症例』

 ヴォーリズ記念病院 緩和認定看護師 谷川 弘子さん

・意志決定支援ができた症例

・意志決定支援ができなかった症例



・事例紹介1

  ホスピスから自宅へ

   家族に伝えたいことが病院では十分に伝えられない。

   子どもたちに父親の生様を見せたい。

    在宅看取り:必要なケアの提供が、家族のエンパワーメントを強め、本人が望む形で最後まで在宅で療養ができ、看取りまで迎えることができた。



・事例紹介2

  自宅からホスピスへ

   自分の生前葬を行いたい。「支えてくれたみんなに自分の言葉でお礼が言いたい。」

    ※在宅の多職種と情報を共有することで、短い経過の中でも、本人の望む事ができた事例であった。



・・・



・事例紹介5

  認知症発症、経口摂取ができなくなる。

  本院は以前に「病気になっても、延命治療はりらない。静かに召されたい」と言われており、家族も延命治療を望まなったが、医師より患者の命を短くするのは殺人行為だと言われ、胃ろうを増設。これでよかったのか?



・死は、誰でも必ず訪れる。

  人生の最期にどうありたいか、誰もが大切な事であるのは分かっているはず

  でも、何となく「縁起が悪いから」という理由で、話すことを避けてはないだろうか?大切な事なのに・・・。

・人生をよりよく生きるために



【グループワーク】

テーマ『「あなたの」「家族の」人生会議してみませんか』

〇あなた自身は「人生会議」をどのように考えますか?

〇あなたの大切な人が意思表示できなくなったら、家族として支えていけることは?






【発表】

Aグループ:今日のお話は市民の方に聞いて欲しかった。参加者の方に看取りを経験された方もおられ、ACPから始まったがPCA(パーソンセンタードアプローチ)、終末期においても、人を中心に考えた関りをしていくことが大切だと思う。


Bグループ:誰が決定権を持つのかなど、いろいろと検討しなければならないことがあるが、最後はみんなで考えることが大切。



C:延命治療を受けた結果どうなるのか?そのようなことも知らないと判断することができない。又人生会議のことを一般の人は知らない。



D:人生会議について、普段からできてないので、機会をもってしていかないといけない。話合いをしていても、気持ちの変化があるので、そのような思いも大切にしたい。何気なく、話せる関係作りが大切だと思う。



E:本人が延命治療を希望されていなくても、家族の意向で延命治療を行った事例もあり。できれば痛みがない方がよいが、全部は病院では対応できないので、在宅でも最期を迎えられるようにしたい。若いころから死について検討しても良いと思う。



F:共感できる事例と、共感できない事例があった。例えば貧血の人に輸血は延命治療にはならないのでは? 一つ一つを考えるのもしんどいので、パッケージプランで最終章を迎えるといいなの意見もあり。昔は延命治療などなく、自宅で最期を迎えられらた。何が良いのか考えたい。



G:介護保険の問診票に延命処置の項目も入った。普段から何度も確認できる機会があると良いと思う。



【コメント】

・滋賀県がん患者団体連絡協議会 副会長 八木 政廣さん


私は癌サバイバーです。

本日ACPのお話を聞いて、大変勉強になりました。私が感じていることを2つお伝えします。ACPなど言葉が躍っているように感じます。市民のレベルに落とすことも大切だと思う。

私は意思決定支援と患者側にとって、テルスリテラシー(患者力)が重要。日本はこの力が低く、家庭医にいかずに医療センターに行く構図がある。患者自身が患者力を持つようにしなければならい。患者力は小さなころからの学びが必要。

意思決定支援について、延命治療といってもそれを行ったことによってどうなるのか?

私の妻もがんですが、以前はなかなかお互いに話すことができなかったが、最近話せるようになった。話すにも判断することが大切なので、このような処置をしたら、何%の回復の見込みがあるなどの情報も頂きたい。



・近江八幡市立総合医療センター 癌性疼痛認定看護師 木本 美由紀さん


ACPについて、急性期病院として、できるのか?と問われたらできるとは思いません。

患者さんがそのような病気になって、がん患者さん同士で話す機会が大切だと思います。急性期病院としては、地域の方々と繋がせていけるようにしたいと思います。



兵庫県対人援助研究所 稲松真人さん


福祉系の対人援助技術の支援等を行っています。今日は7年前の近畿ブロック研究大会の時に三方よし研究会のことを知り、前田さんにお願いして、本日ケアマネ向けの研修会を開催して頂き、三方よし研究会にも参加することができました。本日、参加させて頂き、グループワークの中でも、市民さんにACPのことを聞いて頂きたいなどの意見もあり、医療福祉だけの会でないことを改めて感じることができました。ケアニンの市民向け映画上映会もされるなどの取り組みされるとのことで、本日の人生会議についても市民さん向けに発信される時が来るのかと思います。多くの学びを頂き、ありがとうございました。

次回三方よし研究会(市民公開講座)のご案内
日時:平成31年3月21日 13:00から17:00 ケアニン上映会
会場:八日市文芸会館 

2019年1月17日木曜日

第134回 NPO法人三方よし研究会の開催報告

本日第134回目となる三方よし研究会が開催されましたので、ご報告いたします。




平成31117() 18:3020:30
会場 東近江総合医療センター きらめきホール
当番 青葉病院 東近江総合医療センター
ゴール
○遺伝子関連技術とその問題を知ろう
○孤独な終末期を迎えることに対しできることを考えよう
○各職種が顔の見える関係を作ることができる


<小串会長より>
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


【情報提供】
<花戸先生・小梶さんより>
三方よし研究会市民公開講座「ケアニン」上映3/21()13:00〜 八日市文化芸術会館
3月の三方よし研究会は公開講座としてケアニンの映画鑑賞を行います。通常一人500円くらいはかかるところ、今回は無料で行います。その代わりいろんな方から協賛広告の協力をぜひお願いいたします。
・またチラシを置いておくので、置いてもらえる所はお願いしたいし、できる限り呼びかけをお願いいたします。
・ケアニンのモデルとなった加藤忠相さんと花戸先生とのトークセッションもあります。


<楠神さんより>
「暮らしを豊かにするための外出支援研修」1/1920 AM9:30〜東近江市役所東庁舎A会議室にて。
・今からでも間に合うのでぜひご参加のほどよろしくお願いします。


(司会 小串会長より青葉病院山崎さんにバトンタッチ)
30分学習会】
『ゲノム編集技術のヒトへの適用と諸問題』
青葉病院 木村洋貴先生


20181128日、衝撃のニュース!中国科学者が遺伝子を改変した双子を誕生させたと発表。エイズウイルス改変したとのこと。それから現在でも喧々諤々の議論がされている。
・ゲノムの定義…古典的定義と新しい定義がある。「ある生物の持つ全ての核酸上の遺伝情報」
DNAは知っての通り、二重螺旋。遺伝子はそのうちタンパク質の情報をコードする部分。ゲノムは全遺伝情報。遺伝子と非遺伝子含む。
ゲノム編集とは…方向がある。従来のゲノム編集は相同組み換え法。10年前から流行している新しいゲノム編集=CRISPR/Cas9(通常法とダブルニッキング法あり)では、組み換え効率が従来の1/101/100で簡単にできてしまう。
・疾患において革新的ゲノム編集技術に期待できること…遺伝病を根治すること。
・なぜ今回ゲノム編集したのか?=負の部分。今回の遺伝子を改変したヒトの誕生について、科学的、合理性、倫理、世論の観点から非常な問題あり。
・現時点でのゲノム構造や機能の解明(理解)の限界…意図せぬ遺伝子の改変。最も憂慮すべきはエピゲノム変化(タンパク質相互作用)
・今回HIVにそもそもゲノム編集を施す必要はほとんどなかった?
・法的規制ももちろんあり。カルタヘナ議定書。150カ国批准。カルタヘナ法が日本でも2003年成立。母体に戻して誕生させることは禁止。日本でも20194月指針を発表予定。
・今回の影響…議論が加速?規制強化?誕生した個体の将来への社会的支援?風評など。
・教訓…原子力技術の発展。発電核の正の側面に対し、核廃棄物、原発事故、核兵器、被爆の負の側面。「神の火を盗んだ!」
・まとめ

<質疑応答>
・中国の研究者は本当の目的は?…ニュースでしか報道されていないが、各学会は猛反発。回答としては、おそらく私の邪推からすると、功名心では?ネイチャーに発表したいという


(司会 山崎さんより東近江総合医療センター矢島さんにバトンタッチ)


【症例報告】
『病院にて孤独な最期を迎えた事例』  MSW 横山京子さん


・3名の症例紹介
Aさん…1960年生の男性、未婚。キーパーソンは東近江福祉総合支援課。実兄が在住だが存命中は連絡取れず、死亡後に本人と対面。遺体引取りは実兄。
Bさん…1952年生男性。キーパーソンは東近江福祉総合支援課。妻と子供いるが行方不明。兄姉は連絡拒否。連絡窓口は姉の次男だったが、遺体引取り行わず。
Cさん…1971年生女性。キーパーソンは京都市福祉事務所。兄姉妹おり、兄は連絡取れず。姉は経済支援はしないが死亡時は駆けつける。


【グループワーク】
テーマ『病院での孤独な最期を迎えた症例に対して』
・孤独な終末期を迎えないために地域でできることはなにか
・早期に対応するために必要なことはなにか


【発表】
Aグループ>
本人の自覚?高齢というにはお若い。生まれた時代もあるのでは。そうならざるを得なかった要因がやはりあるんじゃないか。自助互助共助のはずが引っかからない。制度にもかからない。県外から流れた背景に着目する。気づきの目が行き届かないことが孤独な最期を病院で迎えた原因に?今後については、やはり顔の見える地域づくり・関係が大事。


Bグループ>
各グループ員から経験談的なお話をもらった。この方に関わっている方をできるだけまずは探す。なかなか見つからないものだが。また地域で知っておられる方を捜す、過去を探す。私の体験で言うと、最期の時期でも救急車を呼ぶ人がいる。本当に病院でよかったの?最後はどこがよかった?亡くなった後に本人の事を思ってあげることがせめてもの葬い。


Cグループ>
医療職が多いグループ。医療職でもないので(死についての)考えを持てない。自分の最期をどうするか。 本人にあらかじめ聞くこと、確認しておくことが大事。地域としては対人関係難しい人と関わりたくない事情もある。看れない家族への配慮、知らせたくないと言う本人への配慮もいる。
 


Dグループ>
終末に向けてどれだけ事前に決めておけるか。切羽詰まった段階になってしまうとこのような悲しい最期となる。やはり週末に向けて本人が考えておかないといけない。しかしどのようにして頼ったらいいか分からない。気軽に相談できる場が地域にあることが大事。
 


Eグループ>
下関からきました。本人達は本当に孤独だったのか?元気なうちに話しておければ。孤独な若い方も増えている。そのような方をどうするか。そのような人々が集えるシステム、共有する場、環境づくりを自助互助共助にて。
 


Fグループ>
いい支援をされている。だがもっと早い段階で聞き取れれば。相談相手がいなかったのだろうが。複数の職種でアプローチを。地域含めた皆が加わった中で、その方のバックグラウンドを探していく。その方のストーリーを大切にする。一番大切なのは諦めない支援体制!
 


Gグループ>
一人で…が多い。病院で退院支援をする際に早い段階から関係性を作っていく。スタッフ同士の連携。地域でも連絡先なり名簿を活用、防災などでも同じ。
 


Hグループ>
年々このような方が増えている。そうなる社会背景がある。家族以外の繋がりはどうだったのか?ご本人の意向はどうだった?「人は皆孤独に死んでいく」と仰る社会学者もいるが。今後、やはり縦割りではあぶれてしまう人がいる。看護でも福祉でも行政でも…地域のコミュニティで何とかやっていけないか? 

【コメント】
○東近江市福祉総合支援課 辻参事
この方々、あの方かな?と記憶をたどりながら聞かせてもらっていた。遺品の処理をしていると、抹茶色年賀状であったり、明らかに昭和の写真が机の上に置いてあったり…多分毎日見ていたのだろう。キティちゃんの封筒に成人した子供の手紙が入っていたいたり。色んな歴史があって繋がりが断たれていったのだろうと推測する。繋がりたいという気持ちは確かにあったのだと思う。そのような方でも住める地域に出来れば。ちょっとその方の暮らしを想像する、気にかける人が一人でもいる地域にできれば。地域包括ケアシステム=その人が住み慣れた地域で最期を迎えられるようにとは言われるが、行政としては、なるべく本人が自分らしい生活を選べるように、色んな情報を届けられるようにしたい。明日の事を考えられないのに今日の事は考えられない。その方の居場所であったり、明日のことを考えられる情報を沢山提供していきたい。本人の選択と家族の心構えを応援していきたいなと思っています。
 


<岩尾さん(びわこ学院福祉課学生)よりの質問>
地域包括ケアシステムについて、よく出てくるが、実際に働いている方々はどう捉えているか?…実際働いている方の中で活躍されている人を特別講師に呼んで講演してもらうのもよいかもしれない。
 


○一般社団法人中野ビレッジハウス 小梶猛氏
このような方々は特別な事例ではないと思う。機会平等を追求してきた結果、結果平等を置き忘れてしまったのでは?ある市の行政改革で「小さな制度を目指す」、本当に我々市民は受け入れてもよいのか?もっと声を発するべきではないか?孤独はポジティブな捉え方もあるかもしれないが、私は一つの貧困の形だと思っている。経済的だけでなく情報遮断、参加機会喪失、繋がり拒否など。そう捉えれば我々にもやれることは沢山あるのでは。ビレッジハウスにて地域づくりをしているが、この人そうじゃないかな?という人がいる。村がかり=皆が自分のこととして捉えることが必要だと思っている。全体的にどうするかではなしに、一人一人の顔が思い浮かぶようにしていく、支援ではなく関わりを積極的に図れるようにしていくことが大事なのではないか。
 


【初めての参加者紹介】
下関市から来られた7名含む13名の紹介。


○メーリングリストの紹介(花戸先生)

○私から届けたい一言メッセージと協賛と花戸先生の著書の紹介(山本さん)



【次回の紹介】
<加藤さんより>
135回三方よし研究会 平成31221() 18:3020:30
当番 ヴォーリズ記念病院
会場 近江八幡市立総合医療センター
テーマ アドバンスケアプランニング、また皆で人生会議、終活の話をしていきたい。



<瀧川さんより>
○糖尿病三方よし研究会のお知らせ


ご参加いただきました皆さま、お疲れ様でした。
来月もどうぞよろしくお願いいたします。