第160回 NPO三方よし研究会が開催されましたので、ご報告いたします。
日時:令和3年4月15日(木)18:30~20:30
当番:近江温泉病院
〇ゴール
・コロナ禍1年を振り返る・・・そして、今、それぞれがすべきこと、それぞれに期待すること・・についてみんなで考え提案したい。
【情報提供】
第11回地域再生大賞 近畿ブロック賞受
47件中8件のみが選ばれた。三方よし会員全員で選ばれた。

【事例報告・・昨年の事例その後】
舌部分切除術後を機に、長い引きこもり期間を経たのち、コミュニケーションに対するリハビリをきっかけに、展望が開けつつある30代事例・・コロナ禍・その後の就労・現在 (ST.OT支援)
近江温泉病院 総合リハビリテーションセンター 言語聴覚士 久貝千里 様
【報告】
①
近江温泉病院のコロナ禍の1年そしてwithコロナ禍の取り組みと課題
・職員の指導の1年だった。(行動規範の配布、掲示板の活動など)
・結婚式も5件位が見送りになり、若い人に申し訳なかった。
・退院支援が大きな要素を占めるので、患者さん、家族さんには感染予防のお願いをしていました。
・簡易陰圧病室の設置
・面会禁止・・・。入院相談時に急性期病院での面会制限・全く家族が会えていない。ビデオ撮影して、様子が伝わるようにした。
・デイを休止して、カンファレンス室にした。→コンテナの会議室を設置して、デイを再開した。
・回復期病棟は変わりなく運営できた。
・社会福祉協議会とのフレイル対応への冊子を作成した。
・施設で新型コロナ感染症後の廃用性症候群の受け入れ基準を作成した。
近江温泉病院 総合リハビリテーションセンター 理学療法士 前川遼太 様
・昨年の9月から市内の3か所のサロンでの体力測定を計画していた。→コロナ禍で活動が危ぶまれたが→感染予防対策を行いながら、実施した。
・体力測測定の具体的な取り組み
ポータブル三次元動作解析装置マイオモーションを用いた歩容の評価

・体力測定値、「体力年齢」としてお知らせする。
・個別、難易度別に合った自主練習指導

・参加者の声
・まとめ
Q&A
花戸様:オンラインを活用された事例はありますか?
石黒様:サロンではありませんでしたが、病院ではありました。今後、動画を作ってyoutubeなどで発信もよいのではと思います。(病院では体操など配信していました。)
鈴木様:地域別の違いは? 傾向などありますか?
前川様:地域別にはまとめられていません。今後ジャンル別に効果など出せたらと思っています。
新型コロナ感染症後の廃用症候群の回復期リハビリテーション病棟への受け入れの取り組み紹介
(病院紹介、受け入れに至った経緯、実際に受け入れまでの経過、事例紹介、現在の課題なと゜・・・・)
津軽保健生活協同組合 健生病院 リハビリテーション科 佐藤文勇 様
・青森県弘前市
・回復期病棟60床
・青森県の新型コロナウイルスの状況
10月にクラスターが発生。→10/6から学習会を開く→11月から受け入れ開始。
・健生病院・回復期病棟の受け入れ基準
・ドライブスルーでのPCR検査を実施。→感染リスクなどの職員の不安が高まる→学習会の開催→学習会の様子をタブレット撮影し、全スタッフが学べるようにした。
・今後の課題
個室管理により活動性の低下→廃用症候群に陥る可能性が高い
※感染予防+急性期から介入→廃用を進めない
※桜祭りが開催されるため、クラスターが発生しないようにしたい。
受け入れ決定後の翌日に学習会を開催できたのが、不安の解消につながった。
代替方法や感染症対策により十分に配慮しサービスを提供したい。
人類は様々な感染症を克服してきた。
Q&A
花戸様:地域連携パスでつながっていた?普段も?
佐藤様:うちの施設では警部骨折の患者さんに対してパスを利用しています。
石黒様:相談があって、断るケースはありませんでしたか?
佐藤様:ありませんでした。
石黒様:エクモも使った方も大丈夫でしたか?
佐藤様:若い人だったので、早期に禍福された。
辻本様:風評被害などありませんでしたか?
佐藤様:最初は病院大丈夫か?とネガティブな声もあったが、現在は差し入れが届いたり、応援してもらっています。
小串様:リハビリはガウンなどマスクなど実際は使用されていましたが、スライドは軽微な装備だったので、少し修正されていいのでは?
佐藤様:実際の様子に近いように修正します。
・それぞれのコロナ禍の1年を振り返る。
・コロナ禍が、もう1年継続するとしたら・・コロナ禍により生じた、また生じる様々な課題について、それぞれの立場の支援対象者に対してそれぞれの施設としての課題、すべきこと、できる事それぞれの施設として、職種として、立場゜として、使命の中で・・・・・取り組むべきこと、今・取り組んでいること。
[発表]
1G:尼崎でホームホスピスをしている西山です。私たちのグループは保健所の方、フリーランスの栄養士さん、ケアマネさん、PTさんのグループでした。
コロナ禍の振り返りでは、栄養士さんはキャンセルが多くて、食いっぱぐれたこと、又保健所さんはコロナ対応に追われて、通常業務ができなかったことなど報告して頂いています。
栄養士さんからは食べない料理教室を開催していることや、23日に「コロナでもこんなことができたよ」の発表会がまちづくり協議会であることを報告されていました。
2G:神崎中央病院の中島です。2グループは病院、薬局などの多職種が集まりました。いつもしていることができない1年だった。病院では受け入れができなくなった、学校ではオンライン事業になってしまった。ケアマネさんは訪問するかしないか迷った。施設さんでも様々な取り組みが難しかった。これからの1年はワクチンに大きな期待をしている。面会制限など取り戻していきたい。デジタル化が進んだことなど良い面もあった。地域の差別、風評被害を出さないようにしたい。差別を無くして情報の開示をしていきたい。
5G:4名のメンバーで、歯科医師、ドクターなどのメンバーから、安心して過ごすために取り組んできたことを話して頂いた。能登川病院からはカンファレンスなどが実施できておらず、メンバーからはオンラインの利用などのアイデアがあがった。陽性者は今は病院であるが、今後は地域でしっかりと看れるようにしたい。歯科からは口を見るので、対策をしっかりしている。
中野様:鹿児島では、ほとんどコロナの影響を受けなかった。地域によって差があるように感じている。生物学的なパンデメックではなくて、社会活動のパンデメックだと感じている。今後はいつクラスターが発生するかもしれない。欧米の50分の1で医療崩壊が起こるのは、システムに問題があると思い、今後の体制を考えていきたい。
〇指定コメント:
野々村様(東近江保健所):いつもお世話になりありがとうございます。この1年コロナ対応に追われてきました。その中では本人、家族に寄り添った支援を行っているつもりですので、どうぞ皆さんよろしくお願いいたします。
佐藤様(青森):青森の私たちの地域では顔の見える関係がコロナ禍でてきていないと感じました。こちらでもICTの活用など考えていきたいと思います。
〇初参者の紹介。
西山様:「えんつなぎ」で10年以上前から「医療と介護」の連携を目指した取り組みをしています。園田まるごとケア、瓦の宮まるごとケアなど。
オンラインでも開催している。(コロナ禍)
チーム永源寺の活動など参考になっています。(花戸先生には、三方よしの活動紹介など地域でした頂いた。)
〇次回三方よし研究会の企画
当番:昴会