三方よしカレンダー

2021年12月19日日曜日

第168回三方よし研修会のご報告

 

168回三方よし研修会が開催されましたので、報告いたします。

東近江医師会さんの当番で在宅医療・介護をテーマに、「家栽の人」や、「はっぴーえんど』」の著者 魚戸おさむ先生にお越し頂き特別講座を開催しました。
魚戸先生には、幼少期の活動、漫画との出会い、お母さまの影響、そして漫画家への転機などを丁寧に、時には裏話も交えてお話して頂きました。
ハッピーエンドを描く際に、医師の方々とお会いされて感じられたことは、漫画家の仕事とも重なるところがあり、人を介してする仕事であるとのこと。先生方の患者さんと関わる姿、笑顔を見て、素晴らしい仕事だと確信し「はっぴーえんど」を描けたことを嬉しく感じているとのことです。

 






QAコーナー:魚戸先生に質問にお答えして頂きました。
Q:漫画でトロフィーを取られましたが、まだありますか?
A:落としてしまって先端が折れていますが、まだ大切にとってあります。トロフィーを頂いたのは、その1回きりです。(時々、出してきて初心を思い出しています。)
感想:在宅のことを知らないと言っておられましたが、一般の方も知らないと思います。我々も、もっとアピールしないといけないと思っています
Q:小野先生は僕の高校の先輩です。虎姫高校で、小野先生のお父さんに物理を教えてもらっていました。
A:小野先生には、現場を朝から夕方まで見せて頂いたが、とても忙しくてお話をゆっくりできなかったのが残念でした。
A:在宅医療は世の中にあまり知られていない。漫画で少しでも知って頂ければと思います
Q:ハッピーエンドの漫画、難しい本を読むより、漫画やネットなどアクセスしやすいところにあるのが良いと思います。
A:本当はこの本を、医療関係の本と共にならべてほしいが、並べ方にも決まりがあるようで、漫画のコーナー以外にはおいて頂けないのが残念です。
A:先生のお話を聞けてよかったです。私も自分が思ったコーナーに置いて頂けないことはありました。「さよなら」の看取りの本が、離婚のコーナーに置かれている() 今日はありがとうございました。
Q:先生のイラストは若作りして描かれていますか?
A:どうなんだろう。タッフからは似ていますねって、メントもいただいています。
Q:在宅に同行されて、ドクターといかれて、訪問看護も入れてほしいなって思います。
A:何人もの先生が、訪問看護さんがいなければ、僕たちは何の役にもたたないんですよって言われていました。そういうことを聞いて、訪問看護師のことも少し書きました。連載が続いたら、もっと看護師さんのことも描きたかったです。又、連載が続いていたら、次は花戸s先生にお話を聞きいきたいと思っていました。(花戸先生の著書「ごはんが食べれなくなったらどうしますか?」は何度も読み、付箋だらけになっています。)
Q:在宅は医師だけでなく、薬剤師さんやケアマネさんもいるので、是非取り上げてほしいなって思います。
Q:今日の魚戸先生のお話、小さいころにジャンプなど読んでいたので、今日はとっても楽しかったです。
A:ハッピーエンドはゴルゴ13などが掲載されている雑誌でしたが、アンケートでは女性の方から好評でした。女性は在宅医療に関心を持たれていますが、男性は病気を持っているのに、なるべく考えないようにされているのではと感じています。
Q:女性の方がリアリストかもしれません。
A:男性も一回読んだらいいって感じです。前のめりになってくるのは女性の方です。
Q:ハッピーエンドを描かれたきっかけは?
A:義理の母がガンになった時に、娘の旦那が漫画家をしていることを話した際に、是非がん患者の方に言われと聞き、頭の隅にずっとあった。食育の漫画を描いた後に、医者の漫画を描きたい、具体的には在宅医療に関わる医師といったら編集者はとても驚かれた。(編集者はスパードクターをイメージされていたから・・。)
Q:どうして在宅医師?
A:義理の母は、病院を出たのち、在宅医療を受けていました。たまたま家にお見舞いに行った際に、お医者さんが自宅に来ていた。世間話などもして先生が帰る際に、バイバイって手を振って笑顔で帰られた。
医師を漫画にと思ったときに、先生の本に出会い、お話を聞いてみて、描くテーマとして絶対おもしろいと考えた。僕の両親も、妻の両親もガンで死んでいるので、身近な存在。ガンで死ぬことも日常の延長、それを特別視することはおかしいのではというのが、きっかけです。

 

「はっぴーえんど」に関わられた先生方にも多数ご参加くださいました。


今後の活動について
20221月より、実在の人物を取り上げた問題作品を「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載される予定です。


研究会後には三方よし懇親会で、ほっと一息(^^)