三方よしカレンダー

2018年4月19日木曜日




第125回 NPO三方よし研究会(ご報告)
日時:平成30年4月19日(木)18:30~20:30 

会場:近江温泉病院 総合リハビリテーションセンター PT室  (当番:近江温泉病院 )

ゴール
○ 地域資源について学ぶ。東近江圏域における高齢者・障害者支援そして相談支援と取り組むグローの活動から、改めて地域支援を考える
○ 急性期から、回復期・障害施設そして在宅・作業所・外来と約4年間の30代前半の青年経過を振り返って、改めて、地域資源・医療と障害支援分野の連携についての課題を明らかにするとともに、「取り組むべきこと・すべきこと」を考えましょう。

【情報提供】
・がん患者サロン「よしぶえ」へのお誘い:近江八幡市立総合医療センター
・えいようで三方よし、ぴーまん食楽部による栄養相談:ぴーまん食楽部
・市民公開講座「心臓病で命を落とさないために」5/13:湖東記念病院

【学習会】 
司会進行 近江温泉病院 石黒さん
その①:当院回復期リハビリテーション病棟・開設10年の報告(5分)
     近江温泉病院 総合リハビリテーションセンター部長 石黒 望さん
      ・2007からの10年間の取り組み紹介後、
      ・2018年、回復期リハビリテーション病棟 新入院科1を申請。



その②:地域資源について学ぶ
    ・高齢者・障害者支援そして相談支援に取り組む、「グロー」の活動(25分)
     社会福祉法人グロー法人本部企画事業部ケアシステム推進課課長 菅沼敏之さん
      ・地域ケアシステム推進事業
        ① 相談支援事業充実のための巡回支援
        ② 地域自立支援協議会 立ち上げ・運営支援
        ③ 新規事業の企画立案およびその他事業の受託・実施
      ・地域の相談支援体制、自立視支援協議会、成年後見サポートセンターの活動説明。




〇事例報告
司会進行 近江温泉病院 石黒さん
急性期・回復期・障害施設そして在宅・作業所/外来と約4年間の様々なを課題を有する青年の経過を振り返って・・・・・
       (急性期)近江八幡市立医療センター 3分(中嶋)
            ・医師:3男性、嘔吐・失禁、脳出血で手術
            ・PT:手術翌日よりPT,OT,ST開始→ジェスチャーを交えて会話可



         ⇒ (回復期)近江温泉病院  5分(深谷)
            ・失語症、エイドックで意思表示可
            ・ひきこもりだったので、就労に向けた取り組みを開始。
            ・退院後の支援の為に、むらやま荘と連携を行う。→入所
         ⇒ むれやま荘         5分(佐野)
            ・歩行:入所時車椅子、退所時には400mの四点杖の歩行が可能。
            ・発話量が増える。
            ・集団生活の場でコミュニケーションの機会が増え、改善につながったと思う。
            ・退所に向けて、作業所に行くことを希望され、見学。(片麻痺でできる作業をOTと共に検討)
         ⇒ びわこワークス5分
            ・職員のサポートで朝礼も担当。
            ・バンドの検品の作業をされる。(良見本と悪い見本を写真で示している。)

            ・製菓作業に本人の希望で参加。(パンの袋入れ)
            ・衛生面での課題もあるが、希望に添えるように支援を行いたい。
         ⇒ ・近江温泉2分 
            ・言語療法と作業療法を実施。
            ・退所後1年、お菓子を販売できてうれしかった。本人、成果作業を希望され、支援。

【グループワーク】
司会進行 近江温泉病院 石黒さん
事例報告より・・・事例より考える。

① 現在までの経過の中での感想・・良かったところ・・もう少し工夫が必要と感じた課題そして、その課題に対してのアドバイス。
②事例の将来に対しての課題について、とその課題に対してのアドバイス
③皆さんの身近な事例の中で感じる、医療と障害支援分野の連携についての課題。

★医療と障害支援分野の連携についての課題を明らかにするとともに、取り組むべきこと・すべきこと」を考えましょう。



【発表】

司会進行 近江温泉病院 石黒さん
J:
・本人が前向きに取り組めていたのが良かった。
・支援側が最後までより添えて良かったが印象的だった。
I:
・就労の希望を実現できたのが良かった。
・家族に対する支援が不十分であったのでは?
・家族が高齢になられた時の本人への支援を検討しておく必要がある。
・作業所での



H:
・長期目標がしっかりと共有できていたので、就労に繋げることができた。
・施設に送りっぱなしでなく、複数事業所と連携できたことが良かった。
・障害があるが、就労しながらリハも継続できているこが素晴らしい。



G:
・スムーズに連携ができていた。
・将来手的なことが心配。両親が高齢化したさい。
・発達障害への支援が十分だったのか?

F:
・親御さんが亡くなった時の支援を検討しておく必要がある。
・医療の情報が事業所に渡っていない可能性がある。

E:
・高次機能障害、若年であり、早期に回復リハでの関わりができて良かった。
・身障害との連携ができて良かった。
・自分でできること、できないことの把握が難しいなか、丁寧に関われて良かった。
・様々な専門機関がフォローされていて良かった。
・作業所と障害施設と連携できている病院が少ない。

D:
・長いスパンでのリハビリが行え、就労に繋げられたのが良かった。
・小児白血病について、基礎疾患をしっかりと学べるような環境が必要。
・高血圧があり、生活習慣の指導等が必要だったのでは?
・救急の現場で失語があり、地域の方が状況を知れるようにしたい。

C:
・急性期病院のセラピストから、ここまで回復されることは想像できなかった。
・一人残された時にどうするのか?のフォローがいる。
・現在、仕事はされているが、両親を亡くされた時に食べていけるだけの仕事があるのか?

B:
・4年間で素晴らしい回復が見られた。
・ためらわずに救急車を呼んで欲しい。

A:
・依存的な方に、やる気を与えたこと。
・連携パスの効果もあり、多職種との連携がうまくいった。
・高血圧性の脳出血を起こされているので、生活習慣の見直しなどが必要。


【コメント①】( 東近江市社会福祉協議会 ハートピア 相談支援専門員 破瀬恵津子さん 2分 )
・介護保険で長年させてもらっていた。現在相談分野の支援をさせて頂いている。
・今回のケース、前段階での急性期から回復期の関わりなど、非常に多くの方にかかわっておられ、あらためて連携の大切に感じた。




【コメント②】( 東近江保健所   黒橋真奈美さん 2分 )    
・今日のケースは急性期から障害分野までが上手く結びついた事例だと感じました。東近江圏域では、連携会議を開催しており、支援者が医学的なことを理解した上での相談支援ができていない、などの課題が見えてきた。
医療の後ろ盾を持ちながら、医療から在宅へ繋がる仕組みを構築していきたい。




【三方よしポスト】
私から届けたい一言メッセージ
・チームの大切さ・引継ぎの重要さ、一人の方に多職の方が支えるという事が参考になりました。
・医療と障害分野の連携・医療と障害者の就労の大切さ、家族の医療情報の提供の大切さを知った。
・医療と障害の連携は初めて聞きました。非常に重要であると思いました。とても良いテーマであったと思います
・多田先生にお誘いを頂き参加させてもらいました。提供された事例から、色々な事に気付かせてもらいました。ありがとうございました
・ピア同士がもっと集合できる場所が増えるとよいです。
・地域連携パスのとても良い事例を聞かせて頂きとても勉強になりました。
・私は認知症病棟ですが、認知症の方も地域に帰れる取り組みを行いたい
・医療と障害支援、すごい良い事例ありがとうございました
・OTとして、また医療職として医療機関について学ぶことができました。また、参加させていただきます。
・担当した対象者がどのような経過をたどっているかということを知ることができたということが率直に有意義でした
・私達は急性期のほんのわずかな部分しか関われていないと痛感しました継続した皆様のご苦労に敬服申し上げます。本当にありがとうございます。
・もっと介護職も聞きにこれるような活動をお願いします。(CWの出席率UPを)

【次回】
平成30年5月17日(木)18:30~
当番:医療会昴会 会場: 湖東記念病院

次回も多数の方々の参加をお待ちしています。

1 件のコメント:

  1. 報告ありがとうございます。三方よし研究会のMLにもこのページを紹介しておきます。

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