三方よしカレンダー

2020年10月15日木曜日

第154回 三方よし研究会(Web開催)

 

154回 三方よし研究会を開催しましたので、ご報告いたします。


◇日時:令和2年1015日(木) 18:3020:30
◇会場:日野町役場防災センター 1階 研修室(ZOOM活用によるWebで開催)
(当番:湖東歯科医師会、わたむきねっと研究会)





〇ゴール

 ・口腔ケアを続けることの大切さを知る。
 ・本人を主役とし、多職種と地域の支援者と一体となり、地域全体で利用者を応援するネットワークをつくる!



【情報提供】
・ここがヘンだよ!日本 in 東近江~オンライン開催~ :まちづくりネット東近江 楠神より


【30分学習会】

テーマ『口腔機能管理センターの取り組みについて』
講師:湖東歯科医師会口腔機能管理支援センター:溝井 敬子歯科衛生士



 ・R2.4月から口腔機能管理センターとなる。
   センターとして訪問できる歯科医師と歯科衛生士がタッグを組んで取り組んでいます。
   医療機関としてどこで登録?→住井歯科医院で登録している。(日産滋賀の横)
   今年度は延べ155名の患者さんの対応をさせて頂いた。
  ・人生100年時代
   多くの100歳以上の方がおられる。最高齢は109歳の女性。
   大人の歯が生えるのが6歳から。100歳になるまでに様々な菌にされているので、安全に食べるお手伝いをさせて頂きたい。
     ・毎日歯磨きしているのは、歯垢(菌)を落とす必要があるから。うがいでは落とせない菌があるので、歯磨きが必要。(補助的な道具も有効。)
   ・口から食べている人の方が胃瘻などの方に比べて口腔内の菌が少ない。→経口摂取できない方は、口腔ケアがより必要。
   ・年齢によって、口腔内の状況が変わる。(歯茎が下がる・・・。)
       ・入れ歯に穴があくと、入れ歯が取れやすくなり、咀嚼しての食事が難しくなる。→入れ歯を徐々に補強するなど、対応が必要。→補修後に確認すると、卵かけご飯をすすっていた状態から、いろんな物を食べられるようになったなど好事例ある。
   ・居宅療養管理指導として歯科訪問できる。
       ・歯科訪問診療料 1100点
       ・介護保険から入る、歯科医師、歯科衛生士の訪問診療は保険の限度額外として算定できる。
   ・どんなことでも、ご相談して頂きたい。
   ・10/18にオンラインで「超高齢者における認知症対策」の研修会を開催します。



【取り組み紹介・情報交換】

テーマ『地域での暮らしを支えるチームアプローチについて 』
  ・わたむきねっと事務局(日野町地域包括支援センター):坂田 敦子



    H28年にわたむきネット、検討委員会を開催。→研修会や意見交換会を開催
 ・自立支援型の地域ケア個別会議を取り組んでいる。(多職種に参加して頂き、笑顔で助言して頂いている。
    ・事例紹介(脳梗塞後遺症で、片麻痺がある方。
    ・地域ケア個別会議では動画で移動動作なども見て頂き、助言を頂いている。




 

【グループワーク:地域での暮らしを支えるチームアプローチについて】
   ・地域での暮らしを支えるために、どんな働きかけが必要だと思いますか?
     ・自分の職場・立場でどんなことができますか?
   ・どんな連携があればいいと思いますか?
   ※6Gに分かれて多職種での意見交換を行った。

【グループ発表】

  1G:坂田。病棟の看護師、在宅の歯科医師、歯科衛生士のグループ。     
     病院で口腔ケアをして頂いていることを在宅へ繋げる仕組みが必要との意見があり。

  2G:溝井。学生さん、東近江保健所、薬剤師、歯科衛生士、医師のグループ。

     中野先生の言葉。医師は体を治すだけでなく、生きるのをお手伝いしている。私たちは生きるお手伝いをしているんだとの自覚をもって行動したい。
     中野先生:前回のグループワークは皆さん慣れていなかったが、今回はとても楽しく、喫茶店でお話するように参加することができました。

  3G:石黒。PT、歯科衛生士、医師、歯科医師、薬剤師のメンバー。

     口腔のことを誰が見るかが大切。ケアマネは病院での身体機能のリハに着目しがちなので、口腔のことも在宅に引きつきだい。薬剤師さんから、副作用なども助言して頂きたい。ケアマネに集まる情報も多いので、薬剤師さんや、歯科衛生士さんが橋渡し役も担えるようにしたい。歯科医師は在宅医師との連携などより意識したい。小島先生からは、恥ずかしがり屋の歯科医師をひっぱり出して欲しいとのこと。

  4G:澤谷。歯科医、ST、臨床宗教、栄養士のグループ。

     生活支援で、医療から繋ぐ役をしっかりと決めて、介入できるようにしたい。メダカを飼ったり、釣りに行きたいなどの希望をどのように叶えるのか? その目標を目指していけるように支援していきたい。医療者、介護者の限定ではなくて、地域の方を巻き込むような人がいると良い。話し相手になるような人を見つけるようにアプローチもしたい。
     日野ではメダカブームになっているので、メダカを持って行ってあげるなど、何かのお節介から、この人を中心人物にできればと思いました。
     前田。医療・介護の枠を外したら良いとの学生さんの意見には、未来が明るいと感じました。又メダカを買うのではなく、捕まえにいくなども面白いと思います。

  5G:前田。今回、初参加の前田です。(小原さんの紹介)
     薬剤師、施設、栄養士、歯科衛生士のグループ。

     病院の歯科衛生士さんからは、在宅での口腔に関する情報が入ってこないとの意見あり。栄養士さんからは、12カ所の施設を訪問しているが、施設の方はいろんな情報を取り難い。サマリーが届かないこともある。薬剤師さんからは、独居の方が多いので、出張してのお薬の講座なども行っている。六心会さんからは、行政とか関係なく地域の方を主体に専門職を派遣しての支援ができないか取り組んでいる。コロナ禍でもサロン形式で開始している。  

G:木田。急性期病院、回復期病院、学校、医師のメンバー

   病院から退院する際に、在宅に引き継ぐ情報、支援などが大切。メダカを飼うというお話にはならなかったが、趣味の釣りを再開するには何が必要なのか?なども検討して活動の幅が広がるようにしたい。医療・福祉だけでなく、インフォーマルな住民さんへのアプローチ方法などの検討していきたい。(民生委員、ボランティアグループなど)

 坂田:日野町での取り組み紹介をします。

・ぴーまん食楽部 管理栄養士:横山 京子

  3人で訪問すると、テレビを見られていた。何かできればいいなと考えました。釣りに行けないか? 又糖尿病のお話などもさせて頂きました。まずは、ずっとずっと食べているお菓子を、時間を決めて食べましょうか?などと提案した。好きなコーヒー牛乳もどうしても止められないとのことで、人工甘味料に変更するなど工夫を行った。地域ケア会議などで助言を頂いた関わることができました。

・日野町地域包括支援センター社会福祉士:荒川 真之
  Aさんですが。元々糖尿病があり、脳梗塞の再発のリスクがあることを言われていた。本人さんは意欲低下があり、好きなだけ好きなものを食べる生活。地域ケア会議で意欲を引き出すような助言を頂き、支援をさえて頂いて。本人が何ができるのか、検討した。
  支援者が同じ方向を向いて関われたことで、散歩を開始するなど、気持ちも前向きになられた。性格的にシャイなところもあったが、頑張ったことに対して、支援者の皆で応援させて頂いた。

 【指定発言】
『チームで暮らしを支える大切さについて』
  コメント:河村医院  河村 英生医師

 ・本日は日野町の取り組みを見て頂きました。本日の症例のように若くして支援が必要な方がおられます。地域ケア個別会議で課題を出して、フォーマルなサービスだけでなく、インフォーマルな資源とも繋いて、カバーしていきたい。皆さんと一緒に地域と共に取り組んでいきたい。

<自己紹介> 初めての参加者を中心に自己紹介してもらう  

小串先生より、初参加の方の紹介。

 
日野町:
堀江(町長):本日は三方よし研究会の会を開いて頂き、ありがとうございます。小串先生はじめ、先生方、学生さん、多くの方にご参加して頂き、具体的な対策など検討され前向きな会であることを知ることができました。行政ができることは限られていますが、住民さんとも連携して取り組んでいきたいと思います。



津田(副町長):医療・福祉の連携の現場を見させて頂きました。10月から微力ながら副町長として取り組みをさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。

 

【情報提供】
瀧川:糖尿病三方よし研究会を1029日にリアル研修会を開催します。私も花戸先生を見習って、ホストしてZOOM配信もしますので、よろしくお願いいたします。
「糖尿病をめぐるカタカタのお話。」



花戸:本日参加されている方は、メーリングリストに入られていると思います。もしよろしければ、町長さんもMLに登録して頂ければと思います。坂田さん、町長のアドレスを教えてくださいね。
花戸:今回、歯科の先生に話して頂き、前回の研究会では口腔内の最近を減らす取り組みを紹介されていた。本日の事例では意欲を高めて活動に参加することなどのお話もありました。その人を主人公として支援するのが良いのはと思いました。町長にはまちづくりに繋げて頂ければと思いました。
小串:本日はディスカッションが盛り上がりました。時間厳守でいけたらと思います。

 【連絡事項】 
・第155回  三方よし研究会  令和2年11 月19日(木)18:3020:30
 ○当番・会場 司学館高校、東近江圏域介護支援専門員連絡協議会

0 件のコメント:

コメントを投稿