三方よしカレンダー

2022年4月21日木曜日

第172回三方よし研究会開催のご報告

第172回の三方よし研究会が今回もZOOMオンラインにて開催されましたので、ここにご報告したします。



◇日時:令和4年4月21日(木)18:30~20:30 

◇会場:近江温泉病院(オンライン開催)

(当番:近江温泉病院)

(総合司会 小串先生)



【ゴール】

 ○高齢者、障がい者の自動車運転について理解を深める

 ○自動車運転免許返納後のサービスを知り、アドバイスを行うことができる


【情報提供】

・介護福祉士「実務者研修会」の案内 (楠神さん)

昨年までの初任者研修に引き続き、ご要望に答えてそのステップアップ版の実務者研修会を三方よし研究会主催で行うことになりました。この講習を受けると、国家資格である介護福祉士資格の受験資格が与えられます。値段も県下最安値、しかも豪華講師陣。是非ともご希望者はお申し込み下さい。場所は司学館高校です。




【30分学習会】

司会進行:(奥野)



障害者を取り巻く移動に関する問題(自動車運転を中心に)』

発表者:近江温泉病院 作業療法士 奥野さん・仲野さん



・2016年の研修から3年経った2019年、「滋賀県運転と医療に関する協議会」を立ち上げることができた。

・令和3年度の交通事故は高齢者ドライバーで20%、若年ドライバーで14%。高齢者だけではない。

・安全運動相談窓口あり「#8080」

・自動車運転に関する法制度と近江温泉病院における自動車運転の支援の流れとして、教習所紹介者が71名いる(そのうち入院41名、外来30名)。

・運転に必須な高次脳機能は、遂行機能、注意機能、反応時間(処理速度)、記憶、視空間認知機能がある。このうちTMT(持続的注意機能)の評価が大事。

・動画による注意機能の評価の例。



・認知症に関する運転の法制度の紹介。

・認知症にかかる取り消し&自主返納件数はは、法改正前の6倍以上!



・運転中断者は運転継続者の約2倍抑うつ症状が起きやすい=代替手段による生活支援が必須。

・運転の目的…仕事、通院、買い物、送迎、趣味、通勤通学

・返納後の移動の代償手段…徒歩、自転車、ちょこっとタクシー、シニアカー、電動車イス、移動販売、介護保険&障がい福祉サービス、地域の支援など。



・電動車いすも事故が増えている。チェックポイントあり。

・東近江市の公共交通機関…バス、電車、タクシーさまざま

・東近江市の移動支援…配食サービス、介護タクシー、買い物支援、生活支援サポートなど。

・今後の可能性…自動運転技術の開発状況、現在はレベル3。

・まとめ





【情報提供・症例報告】

テーマ「自動車運転免許返納に向けた取り組み ~多発性脳梗塞を呈した症例に対する、急性期から短時間通所リハビリテーションでの関わり」

【症例報告①:急性期病院からの報告 湖東記念病院 設楽先生・リハビリスタッフ】



・69歳男性。頚動脈狭窄症にて経皮的頚動脈ステント留置術。

・頚部検査にてモバイルプラーク初見あり外来紹介受診、80%狭窄で入院。

・頚動脈狭窄治療の選択肢のうち、CAS(カテーテル治療)を選択(90%以上が頚動脈内膜剥離術よりこちらを選ぶ)。

・手術終了後1時間してから突然意識レベル低下、左空間無視・左不全麻痺が出現。翌日MRIにて右大脳半球に散在性脳梗塞あり。



・翌日にリハ開始。4日目には呼びかけにより発語返答が可能に。7日目には会話可能であるが同じ話や辻褄の合わない会話が多い状況。

・19日後には見守りにて50〜60mの独歩が可能なレベルへ。


症例報告②:回復期リハビリテーション病棟からの報告 近江温泉病院 作業療法士:福本さん】



・歩行はふらつき多く、注意散漫さあり。

・車椅子では見守りが必ず必要。転倒防止対策が必要。

・車いすの後ろから乗り上がるように座ろうとしたり、いきなりリハビリ室まで来てしまうような行動がみられた。

・この時の注意機能検査では、注意力、判断力ともに正常な人の倍時間が掛かっていた。

・初回評価では運転の再開は困難と思われた。




症例報告③:通所リハビリからの報告 近江温泉病院 作業療法士:西山さん】

・退院後、在宅でどこにもいけない生活に怒り、運転の練習を希望。

・通所は電車とバスで。自転車走行は可能に。

・退院後、独断で運転し整備不良で帰宅困難になった経緯あり。

・ドライビングシュミレーターでは2つのことを同時に処理できず、反応時間が遅くなってしまう。選択反応検査では、飯能時間が1秒以上かかり見逃しがある。




・結局約半年の介入でも大きな改善は見られなかった。

・まとめ





【グループワーク】

司会進行:永源寺診療所 花戸貴司先生



・実際に・・・周囲で自動車運転に関してお困りのエピソードはありますか?

・自動車運転にまつわるこんな怖いエピソードがありましたか?(煽り運転、道路の逆走など)

・東近江の地域で実際に皆さんが車の運転ができなくなればどうしますか?返納しないといけない状況で返納できますか?

・サポートカーやシニアカー、電動車椅子など皆さんから免許返納後のサポートとしてアイデアはありますか?




【発表】

1G

・返納は難しい。運転できなくても目的が達成できれば良い。

・代替手段としては、公交通機関の本数の充実。バス停の充実。行政の積極的な介入。



2G

・入院での運転支援の方々はコロナ禍で中々家族と会えないまま目的を達成できない人がいる。運転認識も難しい。

・田舎では中々車なしには生活できない状況がある、また免許証を持つ=自分のアイデンティティにつながっていて、家族から返納を言い出せない事情もある。

・代替手段としては、普段からちょこっとバスなどを利用しておくこと、また乗りたいと思わせるカッコいいセニアカーなどがあればよい。



3G

・返納はやはり中々難しい。乗合タクシーも地元のタクシー会社との兼ね合いがある。

・返納方法としては、タクシー料金と実際の車の維持費を金額で示していく、後付けでサポート機能をつけていく、また公共交通機関に慣れていくなど。



4G

・車好きの夫が免許を返納せず、家出して道がわからなくなり車中泊した事例、認知症担当者が逆走して事故を起こした、廃車にしたのに再度購入していた、ぶつけた箇所が明らかに増えていた=当て逃げ?などの例あり。

・代替手段としては、無料タクシーや車の自動運転などのほか、感情論でなく事例のような評価を伴う説明であれば特に男性だと受け入れやすいのではないかとの意見あり。


5G

・運転しないと不便な環境がやはりある。運転の社会的影響を考えると、きちんとした評価が必要なのではないか。

・セニアカーの後ろからついて行ったことがあるが、歩道が整備されていないなどの課題がある。今まで簡単にセニアカーを勧めてきたが、色々と考えさせられた。



指定コメント】

●八日市自動車教習所 谷口嘉男様

・自動車が無理だから自転車という話があったが、バランスの悪い乗り物に乗れるのかな、また社会的責任もあり受傷させるだけでなくするリスクも十分考えておかなければならない。

・例えば沖島では車走行がない中で、三輪の車が重要。それでも転倒のリスクはある。

・滋賀県ではH28から必ず自転車保険には入っておかなければならなくなっているということのサポート周知が必要。



●日野町社会福祉協議会 橋元成子様

・日野町でも高齢化率はばらつきが多い。公共交通機関も、自分の使いたい時間にないなどの課題がある。代替交通機関として担えるかというと、使っていっていないといざ使っていくのは難しいかもしれない。





<自己紹介>  初めての参加者を中心に自己紹介してもらう 



【連絡事項】

・第 173回 NPO三方よし研究会 令和4年5月19日(木)18:30~20:30





今回もご参加の皆様、ありがとうございました!
次回もよろしくお願い致します^^
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


2022年2月17日木曜日

第170回三方よし研究会のご報告

170回の三方よし研究会が今回もZOOMオンラインにて開催されましたので、ここに報告いたします。


日時 令和4217日(木)18:3020:30

会場 ZOOM活用によるWebで開催

(当番 医療法人医誠会神崎中央病院)

 



【情報提供】
・ケアニン2の情報提供(楠神さんより)

3/5()にインターネット配信致します。当日はいつでも視聴できます。

皆さまメーリングリストで案内を確認していだだき、ORコード等から申し込みを行ってください。




・本の紹介(花戸先生より)
当会でもおなじみ田中奈保美さんの『ボケでもがんでも死ぬまで我が家』が近日発売されます。後書きには小串会長もご登場されます。皆さまもぜひご一読を。



【挨拶】
神崎中央病院 有吉院長より

・当院でのこれまでのコロナ対策を振り返り、今後の終息の後のことも含めて皆さまと一緒に考える機会にしたい。本日はどうぞ宜しくお願いします。



【学習会】

テーマ「神崎中央病院にて行っている感染対策」

・現在神崎中央病院にて行っている感染対策について

・感染対策について法人本部との連携内容など

発表 神崎中央病院 回復期リハビリテーション病棟 副師長 鈴木企史さん


・コロナの感染状況は滋賀でも880名を超えている。

・新型コロナ危機管理対策本部を8名配置し、徹底した対策をとってきた。

・介護施設を含むグループ全職員の熱発者を検査。

・職員行動基準として、(1) クラスター防止対策班への連絡を徹底した。

・(2) 安否確認システムによる健康状態報告他、出勤から退院までの感染対策を行なった。

・ラビジェルの使用目標と実際をグラフ化。手指消毒剤の使用量も確認。


・感染チェック項目を作成し徹底を図った。

・課題もあり。不潔オムツを取った後、手袋を取らずそのままオムツ交換実施するなど。

・施設等の換気方法の方針、オゾン発生装置の設置など。



・(3) 私生活での感染対策方針も作成、徹底した。
・入院患者の感染対策に関する方針、危篤や死亡時の面会についての方針も決定した。

・入院患者の荷物や書類の受け渡しのルール、入院患者における外出時の対応、新規入院患者の受け入れ方針、コロナ患者発生時のリハビリ対応方針も作成、徹底した。

・まとめとして、職員発症で接触者の範囲が広がること、3密回避・マスクなど標準予防策・3回目のワクチン接種の重要性が挙げられる。


 

【報告】

テーマ「神崎中央病院 自費PCR検診についての報告」

・現在行われている当院のPCR検査の流れや方法等。

・検査件数や検査傾向等から分かった事や課題について

発表 神崎中央病院 地域医療連携室 中島さん


・2020年9月より実施。

・PCR検査、抗原検査、抗体検査の3種類。

・ドライブスルー形式での検診。

・代理窓口受取を諸条件をクリアすれば可能にしている。 

・結果として、検診数は第3波、4派、5派と増えてきている。

・検診理由はさまざま。念のため、陽性後の検査希望、会社関係、海外出張ほど。

・まとめとして、当院検査はほとんどPCR検査だったこと、検査対象者の変化の報告。

・今後の課題として、検査開始時より需要が変化したことや、ネット環境が苦手な人への対策がある。




【グループワーク】
テーマ「この2年間のコロナ禍を振り返る」

・このコロナ禍で発生した課題、コロナ禍になって気づいた課題や学んだ点など。

・この2年間の経験を今後どの様に活用していくかなど。



【発表】

1G

・課題としては、家族の面会の減少で患者と家族との交通をどうしていくか、在宅での看取りの重要性、飲み会等の交流ができなくなっていること。

・活用としては、感染者に対する対応は、もはや立ち入らないでは済まされないことが明らかになってきたこと、面会禁止も、次の治療に繋げるためにも考慮すべきこと、風評被害に対しては正しい情報をオープンにし共有していくことの大事さがある。


2G

・自分の奥さんも療養中だが、療養場所によっては大変な状況となっている。

・訪問看護の支え合いプロジェクトはNs.のBCPにつながる。

・薬局でも、電話対応も大変。

・医療関係者と一般の方とのギャップがより大きくなっていることが挙げられる。


3G

・2点につき話し合われた。感染対策とコミュニケーションについて。

・感染対策では、ゴーグルや2重マスク、消毒の回数などの意識の変化が出てきていること。正しく恐れる必要がある。

・コロナでのコミュニケーション困難については、デイに行けなくなりフレイルに繋がった例や、ネット対応、また逆に昔あった写真や絵手紙でのコミュニケーションが復活したりもある。「会えない時間が愛を育む」ではないけれども。


4G

・課題としては、業務の圧迫、スタッフ間の疲弊や確保、衛生機材のコスト、学校でのオンライン派と自習派の分かれ、薬の配達急増など。

・活用としては、なんといってもIT化。また感染対策のスキルアップ。他職種の仕事内容を知ることでの理解促進、共感がある。


5G

・Ns.のメンタルサポートや口腔内確認も大きな課題。

・コロナ禍で会えないことにより、比較的元気な方でも滑舌が悪くなったり落ち込みが激しくなるなどある。

・コロナ禍で閉鎖するデイなど事業所もあれば、そのような中でも工夫して受け入れを考えている事業所もある。「なんとか工夫してやっていこう」との意識が、今後の別れ道になってくるのではないか。



【指定発言】
●神崎中央病院 看護部長 高野さん
・さまざまな立場から話を聞かせていだだく中で、多くの気づき、学びがあった。「正しく恐れて、守りながら攻めよ」と理事長はよく仰る。私のおばちゃんが「これは昔の天然痘の時と同じやな」と言ったのを思い出す。そのような歴史的な一幕の中を過ごしているのだなと実感している。



●一般市民代表 
小原さん
・コロナ禍も2年目になり、医療関係者と一般の人との意識の差が大きくなってきているのを感じる。蔓防も関係ないかな?と捉えている一般の人、世代別に見ても、飲食関係者は一生懸命やっているのに報われないと感じていたり、高齢者は出ない、出れないでフレイルや認知症状の心配が出てきたり、子供達はママごとでも手指消毒が出てきたり、その母たちはイライラが募ったり冠婚葬祭がなくなったことでの関係希薄が出てきている。「正しく恐れる」がもっと皆に浸透すればいいなと思う。

<自己紹介>

初めての参加者を中心に自己紹介してもらう。

・兵庫県西宮市むつみ薬局の高橋陽子さんと、参加のきっかけとなったヴォーリズ記念病院事務長の澤谷さん


・大熊由紀子さんも飛び入り参加して頂きました。




今回はコロナ禍の2年を振り返り、今後に活かしていくための方法について改めて考えることのできた実り多い時間だったかと思います。

ご参加の皆さま、ありがとうございました。

また来月もお待ちしております。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


 

【連絡事項】

・第171回 三方よし研究会 令和435日(土)

NPO三方よし研究会 市民公開講座「ケアニン2」上映会

参加費 無料 インターネット配信

(当日はいつでも視聴できます。)

参加希望者はQRコードからお申し込みください。




2022年1月20日木曜日

第169回三方よし研究会の報告


 

169回三方よし研究会を行いましたので、報告します。

◇日時;令和4年120日(木) 18:3020:30
会場:ZOOM活用によるWEBでの開催
(当番:独立行政法人国立病院機構東近江総合医療センター)

ゴール
○食事で健康寿命について考える。
○身寄りのない認知症高齢者の支援について考えるとともに、グループワークによる意見交換を通じて、理解を深める。
○各職種が顔の見える関係を作ることができる。

【情報提供】
・在宅歯科医療のための多職種連携推進研修会(湖東歯科医師会)


・第29回 日本ホスピス・在宅ケア研究会 全国大会in奈良 プレ大会
  日時:令和4227日(日)14001600


30分学習会】
 『減塩食で高血圧予防』
  ~食事で健康寿命を考える~ 
  東近江総合医療センター栄養管理室  西井 和信栄養管理室長


・高血圧の予防・治療が健康寿命を延ばす
 ・脳卒中は、多かい介護度になるリスクがあり、結構寿命を縮める原因となる。その脳卒中の危険因子は高血圧である。



・高血圧の予防は適塩だけではない
 1.食塩制限 6g/日未満
 2.野菜・果物の積極的摂取、飽和脂肪酸・コレステロールの摂取を控える
   多価不飽和脂肪酸、低脂肪乳製品の積極的摂取
 3.適正体重の維持:BMI(体重kg÷身長mの2乗) 25未満
 4.運動療法:軽強度の有酸素運動を毎日30分、または180/週以上行う
 5.節酒 エタノールとして男性2030ml以下(ビール1缶)、女性1020ml/日以下
 6.禁煙

 ・塩を控えることで血管性疾患を予防することができる
 ・高血圧の予防、治療には、肥満予防など、基本的な食生活の改善も必要

・適塩を無理なく実践するために
 豚肉の生姜焼き和膳などの外食は塩分量に注意
 牛丼のつゆだくは塩分量が多い減塩の味噌汁などを活用する。

※実施に向けて、減塩の食事には確実な方法はないが、まずは騙されたと思って1週間チャレンジしてもらいたい。

 Q:家庭の塩分摂取量を測るのはどうすれば?
A:家庭で塩分摂取量を測るのは難しいが、より少なくすることは可能。減塩に慣れていくのが一番大事だと思います。 

【症例報告】
 『身寄りの無い認知症高齢者の退院支援』
 東近江総合医療センター地域医療連携室  寺本 隆人MSW

【グループワーク】

 テーマ『地域で過ごすために私たちができること』
  ・在宅での寂しさや不安を取り除き、安心して在宅で過ごしてもらうには
  ・施設入所を選択された場合にどうすればよいか(緊急受診時等の家族代わりになる援助者は?) 

【発表】

G
出てきたキーワードは、地域どうしでの支え合い。一人暮らしの自分が一人になったときは嫁に頼りたい。ケースの方は何をもって寂しさを感じているのか?
MSW:インフォーマルな資源に頼りたいが、なかなか難しい現状がある。
保証人、身元引受人などこの先、きっとこういう方が増えてくるので、システムが必要。助けてくれる人の結びつけなどが、生まれるように努力している。金銭面では世帯分離などで制度を使用できるようにするなどして支援している。

 G
88歳のこの人には物語がある。この人に寄り添って支援するにも生きてきた物語を知ることが必要。救急車で病院に行って、そこのスタッフに寂しいと言わないといけない、この人を理解することができなくても、受け止めたい。根源的に持っている寂しさを知りたい。
88歳のこの人の地域での繋がりはどうであったのかな? 
ケアマネ、生活保護ワーカー、権利擁護の担当者で支援を行っていたが、この方々が持つ横の繋がりの中、ネットワークを駆使すると、寄り添っていくような情報が得られたのではと思います。社会福祉法人もいろんな形で、関われるので、お声をかけていただければと思います。

G
今までも出てきたが。この人のこれまでってどうだったのだろう。
生活保護などサービスが入っていることで、地域との関りが薄くなってしまっていたのかもしれない。要介護1で生活保護、権利擁護などを使っていたので、かなり密なお話をされていたのでは。私はこの利用者と重なりを感じました。強い女子は、この入院の時に、はじめて寂しいと言われたのではとも思います。
施設入所時の緊急時の付き添いについては、保証人や、緊急時の受診などを理由に体よく断れていたのかもしれない。

G
なかなか着地点を見出せなかったが、小串先生から貴重な意見をいただきました。
キーワードは、人とのつながり。人と人とのン繋がりの中で、どんな歴史があるのか?しっかりと掘り下げて、見直していかないといけない。繋がりの中で、緊急時の受診もカバーできるかもしれない。 

コメント:
・東近江総合医療センター地域医療連携室  寺本 隆人MSW
どんな人だったのだろうか?と皆さんいわれていた。
このようなケースの方に多いのは、好き勝手している人が多い。飲食店をされていたりとか。
この方の場合は仲のよい彼氏が来ていたとか、おそらく自分から地域とのつながりを切られていたのかと思いました。男前で金持ちとしか結婚しないなど。

 花戸先生:そもそも、この人の課題を解決しないといけないのか? それを解決しないといけないのが、専門職の役割。
最近、問題解決型の支援と、伴奏型の支援とがいわれている。問題解決型は解決に向けて教えたり、助言したりして支援する。それに対して、伴奏型は教えたり、支援するのではなくて、困りごとを聞き続ける支援。この人の場合、要介護4になったが、今後、介護度が下がったり、または寝たきりになった場合、サ高住に居続けれるのか?その人にとっては一つの課題を解決すると次の課題が出てくるのでは。
周りの支援者がいなくなってしまうことがあるが、もう片方で誰が必要かも感じないといけない。地域共生社会、地域のコミュニティなど、地域って言葉がでてきますが、地域の人々がキーワードになるのかなって思います。伴奏型の支援って本を牧師の奥田さんが書かれています。日本型の社会保障システムは、企業が家族を支えながら家族機能としてなりたっていたが、終身雇用が崩れ、家族も核家族になってきている。制度の隙間を埋める役割が必要かとかと思います。結論は、「その問題は本当に解決しないといけないのか」です。


<自己紹介> 初めての参加者を中心に自己紹介してもらう

 
小方様:社会福祉士の独立型の事業所でフリーで働いています。在宅医療にも関わっていす。今回、この研究会に参加したのは、去年のクリスマスに友達と飲んで際に、隣の席の方に三方よし研究会を紹介された。製薬会社のIさんです。長崎に観光に来られていました。縁があると思って、参加させて頂きました。

次回研究会の企画
 ・第170回 三方よし研究会 令和4年217日(木)18:30~20:30
  当番:医療法人医誠会 神崎中央病院



2021年12月19日日曜日

第168回三方よし研修会のご報告

 

168回三方よし研修会が開催されましたので、報告いたします。

東近江医師会さんの当番で在宅医療・介護をテーマに、「家栽の人」や、「はっぴーえんど』」の著者 魚戸おさむ先生にお越し頂き特別講座を開催しました。
魚戸先生には、幼少期の活動、漫画との出会い、お母さまの影響、そして漫画家への転機などを丁寧に、時には裏話も交えてお話して頂きました。
ハッピーエンドを描く際に、医師の方々とお会いされて感じられたことは、漫画家の仕事とも重なるところがあり、人を介してする仕事であるとのこと。先生方の患者さんと関わる姿、笑顔を見て、素晴らしい仕事だと確信し「はっぴーえんど」を描けたことを嬉しく感じているとのことです。

 






QAコーナー:魚戸先生に質問にお答えして頂きました。
Q:漫画でトロフィーを取られましたが、まだありますか?
A:落としてしまって先端が折れていますが、まだ大切にとってあります。トロフィーを頂いたのは、その1回きりです。(時々、出してきて初心を思い出しています。)
感想:在宅のことを知らないと言っておられましたが、一般の方も知らないと思います。我々も、もっとアピールしないといけないと思っています
Q:小野先生は僕の高校の先輩です。虎姫高校で、小野先生のお父さんに物理を教えてもらっていました。
A:小野先生には、現場を朝から夕方まで見せて頂いたが、とても忙しくてお話をゆっくりできなかったのが残念でした。
A:在宅医療は世の中にあまり知られていない。漫画で少しでも知って頂ければと思います
Q:ハッピーエンドの漫画、難しい本を読むより、漫画やネットなどアクセスしやすいところにあるのが良いと思います。
A:本当はこの本を、医療関係の本と共にならべてほしいが、並べ方にも決まりがあるようで、漫画のコーナー以外にはおいて頂けないのが残念です。
A:先生のお話を聞けてよかったです。私も自分が思ったコーナーに置いて頂けないことはありました。「さよなら」の看取りの本が、離婚のコーナーに置かれている() 今日はありがとうございました。
Q:先生のイラストは若作りして描かれていますか?
A:どうなんだろう。タッフからは似ていますねって、メントもいただいています。
Q:在宅に同行されて、ドクターといかれて、訪問看護も入れてほしいなって思います。
A:何人もの先生が、訪問看護さんがいなければ、僕たちは何の役にもたたないんですよって言われていました。そういうことを聞いて、訪問看護師のことも少し書きました。連載が続いたら、もっと看護師さんのことも描きたかったです。又、連載が続いていたら、次は花戸s先生にお話を聞きいきたいと思っていました。(花戸先生の著書「ごはんが食べれなくなったらどうしますか?」は何度も読み、付箋だらけになっています。)
Q:在宅は医師だけでなく、薬剤師さんやケアマネさんもいるので、是非取り上げてほしいなって思います。
Q:今日の魚戸先生のお話、小さいころにジャンプなど読んでいたので、今日はとっても楽しかったです。
A:ハッピーエンドはゴルゴ13などが掲載されている雑誌でしたが、アンケートでは女性の方から好評でした。女性は在宅医療に関心を持たれていますが、男性は病気を持っているのに、なるべく考えないようにされているのではと感じています。
Q:女性の方がリアリストかもしれません。
A:男性も一回読んだらいいって感じです。前のめりになってくるのは女性の方です。
Q:ハッピーエンドを描かれたきっかけは?
A:義理の母がガンになった時に、娘の旦那が漫画家をしていることを話した際に、是非がん患者の方に言われと聞き、頭の隅にずっとあった。食育の漫画を描いた後に、医者の漫画を描きたい、具体的には在宅医療に関わる医師といったら編集者はとても驚かれた。(編集者はスパードクターをイメージされていたから・・。)
Q:どうして在宅医師?
A:義理の母は、病院を出たのち、在宅医療を受けていました。たまたま家にお見舞いに行った際に、お医者さんが自宅に来ていた。世間話などもして先生が帰る際に、バイバイって手を振って笑顔で帰られた。
医師を漫画にと思ったときに、先生の本に出会い、お話を聞いてみて、描くテーマとして絶対おもしろいと考えた。僕の両親も、妻の両親もガンで死んでいるので、身近な存在。ガンで死ぬことも日常の延長、それを特別視することはおかしいのではというのが、きっかけです。

 

「はっぴーえんど」に関わられた先生方にも多数ご参加くださいました。


今後の活動について
20221月より、実在の人物を取り上げた問題作品を「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載される予定です。


研究会後には三方よし懇親会で、ほっと一息(^^)